国際感覚と技術力を持つ外国人パパ 園の課題解決に挑む

休日を家族で楽しむスタンリー氏

 「日本文化に魅了され、日本語を話せないまま来日してしまった」と語るのは、マレーシア生まれのスタンリー ン イエンハオ氏。来日は2005年、18歳の頃のことです。

 日本で日本語を学び、大学を卒業し、IT企業でカスタマーサポートの仕事をしていた頃、iPhoneの登場に衝撃を受けました。以来、アプリ開発にのめり込み、世界8か国のカメラアプリ分野で一位を獲得するほどのアプリを開発して世界的な話題を呼びました。

 そんなスタンリー氏がパパになり、保育園の待機児童問題に直面し、再び心が大きく動きます。「保育現場にはパラダイムシフトが必要だ。ただ、真のIT化が実現できれば、きっと解決できる」。

国際感覚と技術力を持つ外国人パパ 園の課題解決に挑む
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 語学に堪能で、カスタマーサポートやアプリ開発で培ったユーザー視点と分析力を強みとするスタンリー氏は、先生たちにヒアリングをしたり、保護者ニーズを夫婦で検証したりしながら、保育園・幼稚園・保護者支援アプリ「Kids Diary」を開発しました。目指すは「保育者のストレス軽減」と「安心・安全の見える化」。シンプルなインターフェースやカスタマイズ対応できる点が好評です。詳しくは公式サイトまで。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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