教えて!森脇さん 前編「保護者に伝えられていますか? 今日の活動の大切な瞬間」

教えて!森脇さん  全国300以上の園に足を運んで学んだ森脇さんだからわかった! 保育者の仕事を劇的に変える発想や具体的な方法とは?

森脇 潤一(Moriwaki Junichi)氏

 岡山県生まれ。博報堂DYグループを経て、(株)リクルートマーケティングパートナーズ入社。保育園と保護者をつなぐコミュニケーションサービス「kidsly(キッズリー)」を企画・開発。まなび事業本部 事業開発部 保育支援推進リーダー

想いを込めて連絡帳を 手書きする理由とは?

教えて!森脇さん 前篇
Picoナーサリ久我山園の実践例

 園に伺うようになって、先生たちがどれだけ忙しいのかがよくわかりました。そして、どんなときも子どもたちに目を配り、その時々の表情を保護者に伝えようと、おたよりや連絡帳、ホワイトボードや掲示板などに向かい、熱心に手を動かしている姿に感動しました。

 あんなに忙しいのに、時間を惜しまず手書きをするのはなぜだろう? それは、子どもたちへの深い愛情や、保護者に伝えたいという強い想いの表れですね。ただ、今の方法が最善なのか、ときには考えてみることも大事ではないかと感じました。

 例えば、どれだけタイムリーに伝えられているのか。園に来られないご家族にも伝えられているのか。先生の綴る言葉だけでどれだけ伝わっているのか。そういうことをちょっと意識してみるだけで、これまで当たり前に取り組んできた仕事をイノベーションするきっかけが生まれます。

みんなで見守る保育を

 ICT活用で、より多くの人に、より早く伝えることができるようになりました。写真の表現力も絶大。1枚の写真が子どもたちの様子を一瞬で伝えてくれます。手書きの味わいは魅力ですが、書くスピードはデジタルが圧倒的です。連絡帳に今日の活動を書き込むと、お迎えに来た保護者がその内容を話題にします。その内容は同時にお父さんやおじいちゃんにも届いており、日々の家族の会話を深めていきます。

 先生間においても保育の記録が共有・蓄積されることで「保育の振り返り」や「経験の共有」が容易になりました。ICTは事務負担の軽減だけではなく、保育の質を高めると語る園が増えてきました。どれだけ多くの人とつながり、通じ合うことができるのか。保育の仕事を通じて、このコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

キッズリー

 保育に関わる様々な業務を支援しながら、保育園と保護者のコミュニケーションを深めるサービス。写真共有、連絡帳、登降園管理、個別連絡などの機能が無料で利用可。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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