11月25日、パステルIT新聞の主催で「第6回 園づくり、人づくりのためのIT経営実践フォーラム」を開催しました。同フォーラムの大阪開催は初めてのことです。
今回のテーマは「スマホ・タブレット時代に教育・保育環境はどう変わる?」。新しい道具のメリットとリスクについて考える場を目指しました。
第1講座「スマホのある時代の子育てを考える」には、全国の園で保護者向けの啓発講座を実施している、NPO法人イーランチ代表の松田直子氏が登壇。これまでの啓発講座の実施園を代表し、原町幼稚園(静岡県沼津市)園長の鶴谷主一氏と東海めぐみ幼稚園(愛知県東海市)母の会代表の深谷佳代氏をパネラーに招き、後ろめたい想いを抱えながら公共の場で子どもたちを静かにさせようとスマホを使う母親や、父親の影響でスマホに依存する子どもの事例など、保護者家庭におけるスマホやタブレットの利用実態と、それぞれの立場における対応についてパネルディスカッションが行われました。
第2講座では、セキュリティメーカーの(株)カスペルスキーCSRマネージャーの籔内祥司氏が、地球規模で増え続けるサイバー犯罪の現状と、子どもたちを取り巻く個人情報という資産を管理する園だからこそ気を付けて欲しいポイントについて語りました。
第3講座には、知育アプリと園向けカリキュラムを開発する(株)スマートエデュケーション代表の池谷大吾氏が登場。iPadをはさみやクレヨンと同様の教材として活用し、21世紀を生きる子どもたちだからこそ必要な思考や表現力を養う、園向けカリキュラムの導入事例を紹介しました。
第4講座は、「職員や保護者とともに始めよう!時代に応じた教育・保育環境づくり」をテーマに学園経営コンサルタントの石田敦志氏が登壇。日本の未来予測に基づく園経営のありかた、園づくりや人材採用の方向性の変え方などが語られました。
ブース出展コーナーには、プリンターなどのハードメーカー、登降園管理シや連絡帳、写真販売サービスなどのソフトメーカー、知育教材や手づくり記念品サービスなどの企業が出展し、来場者と交流を図っていました。