現役保育士を招いて高校でキャリア教育を実施 保育士の声を通して見つめ直す

約150名の生徒が講話に耳を傾けた

 幼児教育や保育の教育に力を入れ、今年4月に男子生徒としては最多の十四名の生徒が幼児教育・保育系進学コースに入学した貞静学園高等学校(東京都文京区)。7月13日、同校にて、(株)マイナビと13歳のハローワーク公式サイト企画・協力のもと、現役保育士による社会人講話とワークショップが実施されました。講師には(福)藤花学園北野保育園(東京都板橋区)の保育士三名が登壇しました。

 講話の時間では、パネルディスカッションのスタイルで、「人見知りでも保育士になれる?」「高校時代にやっておくべきことは?」「残業はどのくらい?」などの生徒たちからの質問に、保育士たちが回答。リアルな現場の声に、生徒たちは一生懸命メモを取っていました。

 ワークショップでは、紙を星型に切ることや、パイナップル型の「サンクスカード」づくりを体験。紙を5等分に折り、それを一回切るだけで星型ができることに、生徒たちからは歓声が上がりましたが、実際に挑戦してみると意外に難しいことを実感したようです。「今回体験してもらった創作物でも言えることだが、保育士の一つひとつの仕事を何のためにやるのかをきちんと考えて、気持ちを込めて、やりがいを持って働いてほしい。私たちの想いに共感してくれたら、是非仲間になって一緒に働きましょう」主幹保育士の芦沢先生はこのように述べました。

 同校ではキャリア教育の一環で、今回のイベントを初めて実施。生徒たちからは、「大変な分、やりがいを持って、夢をあきらめないでがんばりたい」「苦手なことも努力の積み重ねが大事」などの感想がありました。「実際に働いている方からのお話は、教員が生徒に伝える言葉よりも、かなり貴重。今後目指す職業について考え、自分を見直すきっかけにしてもらえれば」と、幼児教育・保育系進学コース長の山本教員は話しました。

13歳のハローワーク
執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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