子どもたちと一緒に節分の日を楽しもう! 節分についてのまとめ

日本の年中行事である節分。幼稚園・保育園でも、先生や大人が鬼になって豆まきをすると思います。毎年、工夫を凝らして行っている園もあるでしょう。豆まきを楽しみにしている子ども、少し怖がっている子どもと様々ですね。しかし、何のために豆まきをするのか、という意味も知って行うと子どもたちの意識の持ち方も変わってくるのではないでしょうか。

節分とは

節分とは「季節を分ける」という意味があります。つまり、季節が移り変わる節日を指し、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日に、1年に4回あったものでした。ところが、日本では立春は1年のはじまりとして、とくに尊ばれたため、次第に節分といえば春の節分のみを指すようになっていったようです。立春を1年の始まりとすれば、節分は大晦日に当たります。子どもたちには分かりやすく、「昔は節分が大晦日だった。だからこれからの1年をみんなが元気で過ごし、悪いことが起きないように願う。そして今いる悪い鬼を退治するために皆で豆まきをする」というように伝えてあげてはいかがでしょうか。

節分の日を楽しもう

お父さんが鬼役をする

園児のお父さんに鬼役を募ってみてはいかがでしょうか。扮装もお父さんにお任せすると、個性があって面白いです。手作りのお面や衣装、また、なまはげのように怖い顔のお面を付けられたり、かぶり物、着ぐるみ等、楽しんで園行事に参加してくださるお父さん方がいます。子どもたちは、かなり怖がるでしょうが、毎年違う鬼に出会えるのでよい刺激にもなるでしょう。また、豆まきの後には、子どもたちと遊んでもらったり、食事をしたりと、普段はなかなかできないことをしていただくのもよいですね。

子どもが鬼役をする

年長児が自分で作った鬼のお面をかぶって、鬼役をするのはいかがでしょうか。全園児でするのもよいでしょうし、年長児が各クラスを回っていくのも楽しいですね。 大人がするよりも、リアル感が少し和らいで、小さいクラスの子どもの恐怖心も少しはなくなり楽しめるのではないでしょうか。

節分の鬼を知っている子どもの中には、怖い鬼が園に来るから今日は休む! という子もいるでしょう。子どもに不安や恐怖を感じさせないために、怖くない鬼にする、わざわざ怖がらせない、というのも、1つの考えでしょう。

しかし、節分の由来として、悪い事をする鬼を退治するというのがねらいですから、優しい鬼が登場するのはなんだか違和感がありますよね。ですから、豆まきの際には、皆で頑張って豆を投げ続けたら鬼が逃げていった、という事を強調して、鬼が逃げていった後には「皆が頑張ったから鬼をやっつけられた!」「皆は強い!」「皆のおかげで、1年無事に過ごせる!」と子どもをたくさん褒めてあげて、自信をつけさせてあげましょう。

また、幼児期に怖い体験をするというのは、人間形成に必要なことです。怖いものから回避させず、恐怖を感じ、畏怖の念を持つことは大切なのではないでしょうか。地方によっては、なまはげなどの伝統行事があり、昔から子どもには怖いものの存在を教えておくとよいともされています。
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遊び

鬼に関する遊びを取り入れると、節分の豆まきも盛り上がります。

鬼の的当てゲーム

大きな段ボールなどで、鬼の顔をつくり、目や口をくり抜いておく。玉を鬼の顔に投げて、穴に入れるゲームです。チームに分かれて、競争しても楽しいですね。節分の数日前からやっておくと、イメージつくりもできて子どもたちのやる気もアップ! 怖がっている子どもの恐怖心も少しは和らぐかもしれませんね。

福笑い

鬼の顔のパーツをつくり、福笑いにすると楽しいですね。鬼の顔は人の顔とパーツが少し違うので、鬼のお面を作る際に困ってしまう子どもも中にはいるかもしれませんが、この福笑いを導入でしていれば、すんなりつくることができるのではないでしょうか。また、顔だけでなく、体や鬼のパンツ、金棒もつけると面白いですね。

節分、鬼に関する絵本

子どもたちと節分をより楽しむために、絵本を活用してみてはいかがでしょうか。
鬼に関する絵本はたくさん出ています。節分に限らず、子どもたちに読み聞かせをしてあげるといいですね。
子どもたちと思い出に残る楽しい節分の1日を過ごしましょう。

せつぶんだ まめまきだ
作:桜井 信夫
絵:赤坂 三好
出版社:教育画劇

 

おなかのなかにおにがいる
作:小沢 孝子
絵:西村 達馬
出版社:ひさかたチャイルド

 

ないた あかおに

ないた あかおに (絵本・日本むかし話)

作:浜田 廣介
絵:池田 龍雄
出版社:偕成社

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