園児の「頑張り」を楽しく記録する印刷物 成長支援にオルフィス活用

柏さくら幼稚園の朝は外遊びとサーキット遊び( 園庭のかけっこ)で始まる。子どもたちはサーキット遊びを終えると、オルフィスで厚紙に印刷されたカードにシールを貼るのが日課
千葉県柏市にある柏さくら幼稚園では、2013年4月に業務用カラープリンター「オルフィスEX」を導入しました。590名の園児でにぎわう幼稚園を訪問し、子どもたちが大切そうに持つ「がんばりカード」を見せてもらいました。

 園庭の中央に広がる豊かな芝生。その周りを子どもたちが元気よくかけまわっています。朝の風景となった「サーキット遊び」が終了すると、子どもたちは「がんばりカード」にシールを貼ります。カードは先生の手づくり。オルフィスEXで印刷しました。英語レッスンは正課内で週2回あります。ここでもカードが活躍しています。そのほか、「鍵盤ハーモニカ」「もじもじくん」「せいかつしゅうかん」など様々なカードがあり、子どもたちには頑張りを楽しく記録する習慣が身についています。

 オルフィスEXの導入は、それまで使っていたプリンターのリース切れがきっかけでした。より性能がよく、コストも安いプリンターがないかと検討していた時、理想科学工業の営業マンと出会いました。他社のプリンターと比べて本体価格は少し高いと感じましたが、ランニングコストが安く、試用した職員が「使いやすい」と言っていたことから導入を決めました。園児数が多く、行事も盛んな同園。クラスだよりは月2回、行事予定は月1回、未就園児教室案内は月1回、事務所だよりや行事速報の号外、音楽や英語のレッスンの教材の印刷にプリンターは大活躍です。

情報発信の質を高める

 柏さくら幼稚園における印刷枚数の平均は月間13,600枚。カウンターの数値は染谷園長の予想をはるかに上回っていました。ただ、すでに90,000枚以上を印刷しているにも関わらず、これまでにインク交換したのは黒が1回だけ。インクを気にせずに印刷ができる安心感を持ちました。印刷速度も心強い味方。急なおたより発行でも10分あれば全園児分(約600枚)を印刷できます。おかげでクラス担任は余裕をもっておたよりを配布しています。
 
 また、以前は大量印刷で紙詰まりが起きやすく、それが原因でドラムが傷付き、綺麗に印刷できないことがありましたが、オルフィスEXにしてからは紙詰まりなどのトラブルもないので、インクや紙はもちろん、作業時間のロスがなくなったことは大きな導入効果といえます。

 「コスト面でも作業効率面でも、特にストレスなく利用できている。職員たちは『次はこんな印刷物をつくろうか』といろいろ考えて行動しているようなので、活用は任せている。綺麗に印刷されたカラーのおたよりを保護者に配布するということは、園の取り組みを理解してもらうために大事な条件だと考えている。最近はそういうことに意識が高い保護者が多い。確かに、手書きも大切。ただ、それ以前に誤字のない、見やすい文字で保護者に情報を発信することが大事なので、パソコンやプリンターを活用して、園の情報発信の質を高める工夫をしていきたい」。染谷園長はそう語ります。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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