
この記事のポイント
- 写真の撮影から販売、集金まで、スマホ一つで完結。写真販売サービス「そだちえ」
- 事例1 導入特典のスマホや無料派遣サービスを活かし、写真販売頻度と保護者満足度が向上
- 事例2 日常的に使い慣れたiPhoneで手軽に撮影・販売。業務負荷軽減を実感
特典のスマホ活用で 月に約300枚販売
2020年、開園と同時に写真販売サービス「そだちえ」を利用し始めた鳩ヶ谷キッズランド(埼玉県)では、毎月1クラス約300枚もの写真をオンライン販売しています。その高い販売頻度を支えているのが、撮影から販売、集金までを簡略化するそだちえのしくみです。
園で行うことは「スマートフォンで撮影」し、「販売写真を選ぶ」だけ。集金も提供元の株式会社リコーが代行します。導入特典としてクラスまたは園に1台贈呈されるスマホには、撮影した写真をそだちえに自動アップロードするアプリが搭載され、同園も愛用。「スマホ一つで完結する」と森寺恵理施設長はいいます。
また、運動会や遠足などの行事では、そだちえのカメラマン無料派遣サービスを使い、プロ品質の写真を販売。今年度は卒園アルバムに使う個人写真の撮影も依頼するなど、年間の派遣回数をフル活用しています。

さらに、そだちえ内で卒園アルバムを作成する同園では、毎月の写真アップロード時にアルバムの候補写真をお気に入り機能で登録。「事前に絞り込めるので助かる」と話すのは主任の清水みゆき先生です。
運用開始から5年、保護者から「子どもの様子がよくわかる」という声が寄せられています。「大事にしたいのは、いま子どもが何に夢中になっているのか。子どもの後ろに立ち、子どもが見ているその先を見る」と森寺施設長。販売写真の中には、子どもの真剣な後ろ姿や発見を捉えた写真が並びます。園が目指す保育の共有・振り返りにもそだちえが活用され、保育者間、保育者・保護者間、親子間の密なコミュニケーションにつなげています。

他サービスから切替 業務負荷8割減
「そだちえを導入後、業務負担を体感で7~8割削減できた」。そう語るのは、堀之内幼稚園(静岡県)の横山莉子先生と大﨑あいる先生です。
堀之内幼稚園がそだちえを本格的に運用し始めたのは2024年4月。特徴は、導入特典のAndroidスマホに加え、職員が日常的に使い慣れているiPhoneでも撮影している点です。

5歳児クラス担任で、撮影にiPhoneを使うという大﨑先生は、iPhoneから管理画面にログインし、写真をアップロード。クラスに1台贈呈されたスマホは副担任も使えるよう教室に常備しているものの、共用のスマホは二人同時に使えないことから互いにiPhoneで撮影することが多いそうです。導入特典のスマホ以外の端末で撮影した写真もアップロードできる、そだちえならではの運用です。
導入前は保育ICTシステムの写真販売機能を使っていた同園。当時は一度に配信できる枚数に制限があり、複数回に分けて配信していた業務も、そだちえに切り替えたことで一括配信でき効率化につながっていると横山先生はいいます。

また、販売当日・販売終了3日前・販売終了時を保護者に自動通知する機能により職員作成のおたよりはゼロに、顔検索機能により保護者も子どもの写真を探しやすく、職員も写真整理の負担が軽減しました。「“フォルダを整理しなきゃ”“連絡しなきゃ”と気にしなくていい。心の余裕ができた」といいます。

「写真が見やすく、園での様子がよくわかる」と保護者からも好評なそだちえ。さらなる利便性・満足度向上のため、同社は職員向けにiOS版の自動アップロードアプリを公開。今後の展開に注目です。
鳩ケ谷キッズランド(埼玉県)

1~5歳の90名が登園。自立心と好奇心を育む保育を軸に、発見と感動を大切にしている。
堀之内幼稚園(静岡県)

123名の園児が通う自然豊かな幼稚園。こころの根っこづくりを大切に教育を実践している。


















