園が発展する未来を拓く M&Aが園経営の新たなカギに

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 持続的な園経営の選択肢としてM&Aが注目される中、2023年に園の譲渡を決めた一般社団法人絲。当時の経営者・大川誠さんに経営者として見据えていた園の未来とM&Aの経緯を伺いました。


この記事のポイント

  • 自分の代で潰してはいけない――。経営の安定化を図ろうと考え始めた「M&A」
  • 買い手から売り手へ。経営の意志を継ぐ譲渡先との出会い
  • 持続的な園経営と関わる人の安心感のために。園の未来を見据えた決断とその後



 待機児童数が問題視されていた2018年、千葉県で小規模保育園を立ち上げた大川誠さん。もともと園経営に関心があった大川さんは、その後5年間で5つの保育園を開園。その背景には、拠点間で応援体制をつくることで緊急時や突発的な人手不足を緩和したいという思いもありました。

 しかし、法人の売上は伸びたものの、急な拡大により補助金申請などの事務や人材管理を一手に担っていた大川さんの負担は増加。経営の分岐点に差し掛かったことがM&Aを考えるきっかけになったそうです。

 当初は買い手になり、自園の課題を解消するような法人と合流することで経営の安定化を図ろうと考えた大川さん。しかし、M&Aに関する情報収集として売却案件を探す中で見えてきたのは、園の相場の高さでした。

大川さんが経営していた小規模認可保育園

買い手から売り手へ 先を見据えた決断

 「買い手になる難しさを感じた。加えてこの先、全国的に園が減少し、事業承継やM&Aが主流になることが予想される。経営面だけ見れば5年、10年と続けられるが、ここに通う園児や保護者、従業員のことを思うと、“譲渡”という選択肢がよいのかもしれないと考え方が変わった」

 自分の代で潰してはいけない――。そんな大川さんの思いに伴走したのが、保育事業に特化したM&A仲介に強みを持つブティックス株式会社です。実績(売上規模や営業利益など)だけでなく、伸びしろや付加価値を考慮し、大川さんの希望条件で譲渡先を紹介。展示会で培った豊富な人脈やエリア担当者の細やかな情報から最適なマッチングを支援。

 「依頼して2か月もせずに紹介してもらったのが今の譲渡先。地盤がしっかりとした企業で安心感もあった。譲渡後も問題なく園を運営されていて、さらに事業の拡大を考えていると聞いた。経営の意志を継いでくれていることがうれしい」と大川さん。譲渡に関する従業員や保護者への説明は同社の支援のもと丁寧にフォロー。法人が大きくなるメリットを感じてくれた保護者もいたそうです。

 園の未来を見据えた大きな決断は、地域における持続的な園経営や関係者の安心感を支え続けています。

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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