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この記事のポイント
- LINE公式アカウントの料金プランが変更。プラン見直しやSNS併用の検討が必要に
- 大沢幼稚園では、子育て支援イベントの集客に複数のSNSを使用。園児募集にもつながったそう
- 継続的な発信のために、SNSの特性や、配信の負担の見極めが重要
SNSで在園児保護者・未就園児保護者や求職者とつながる園が増えています。そうした中、2023年6月よりLINE公式アカウントの料金プランが変更になりました。フリープランはコミュニケーションプランへと名称変更し、チャットの送受信は無料で活用できるものの、友だち登録者全員へ送るメッセージ配信は一カ月の上限配信数が1000通から200通になりました。200通以上のメッセージを配信する場合は月額固定費がかかります(月額5千円で5千通まで、月額1万5千円で3万通まで配信可能)。そのため、自園の配信数に応じてプランの見直しや他SNSとの併用を検討することが必要になりました。
各SNSで告知 参加者増で手ごたえ
認定こども園大沢幼稚園(神奈川県)では、これまでにLINE・Instagram・Twitterと3つのSNSを運用してきました。その目的は在園児保護者や未就園児保護者との接点づくり。コロナ禍にはLINEを活用し、先生の紹介動画や自宅でできる体操、季節のあそびなど、主に動画の発信を行っていました。その後、さらなる子育て支援の強化として保護者や地域の方が気軽に参加できる子育て応援広場『元気のもり』の運営に力を入れ、これらの集客にInstagramとTwitterを活用しています。
発信担当の松田淳先生は、「『元気のもり』は未就園児親子向けのベビーマッサージや親子ダンス、相談会などを行うオープンな場。SNSで活動を発信することで参加者が増え、園について知ってもらう機会になり、入園にもつながっている」と手ごたえを感じているそう。保護者の多くが利用するInstagramに加えて、情報拡散力の高いTwitterを併用することでTwitterで活動を知り、遠方からイベントに足を運んだ保護者もいたようです。
SNS運用を継続的に行うコツは、「発信したいターゲットが求めている情報を明確にすること」「担当者の負担を分散させること」。同園では、ターゲットに合わせてSNSツールを変えたり、担当者の負担に合わせて投稿頻度を変えたりするなど、柔軟に発信を続けてきました。
加えて、より多くのユーザーの目にふれるようハッシュタグを入れたり、印象に残るようなBGMを投稿に付けたり、楽しさが伝わるようなフレーズをタイトルに含めたり、興味を持ってもらえるような工夫をしていると教えてくれました。
LINEで関係構築 園のファンづくりに
近年は、園児募集や採用にLINEを活用する園も増えています。その理由は保護者や学生、求職者が普段使っているツールであること。そして、InstagramやTwitterとは異なり友だち登録者のみに配信されるため、ユーザーとの距離感を縮めるような運用ができることが魅力です。
SNSの特性や料金プランはさまざま。自園にとって効果的な発信方法を探り、地域に開かれた園づくりに活用しましょう。
学校法人長友学園 認定こども園大沢幼稚園
元気で健やかな体を育てる「ぞうり保育」を実践。子どもの創造性を伸ばし、前向きにチャレンジする過程を大切にしている。