藤枝市16園の保育士が協働 保育の仕事の楽しさ伝えるイベント開催

BiVi藤枝内のイベント会場には、様々なコーナーが設けられ、実行委員会メンバーが笑顔で来場者を迎えた
 藤枝市保育協会は、2022年9月10日、保育の仕事に興味がある人を対象に保育職場の楽しさを伝えるイベント「ほいくカフェ2022」をBiVi藤枝で開催しました。

 「ほいくカフェ」は、藤枝市保育協会に加盟する16園の保育士たちが、保育の仕事に興味のある人を対象に職場の魅力を保育者目線で伝えるイベントです。

 実行委員会は7月上旬に発足。メンバーは保育活動の合間に時間を創出し、Zoomでのオンラインミーティングを重ね、準備をしてきました。また、Googleドライブで議事録の共有や素材の回収をするなど、ICTも積極的に活用して効率化を試みました。

 イベント当日、来場者を笑顔で迎えるメンバーは、お揃いの藤色のポロシャツ姿。会場には園を紹介する動画上映や写真展示、バルーンアートやセンサリーボトルのおもちゃづくり体験、保育なんでも相談室、てづくりおやつコーナーなどがありました。保育士と交流しながら保育活動を知ることができるため、各所で会話が弾んでいました。 

宮西達也さんによる講演も開催。保育の大切さ語る

講演会では宮西さんが保育士と掛け合いで絵本を読み進める場面も

 また、静岡県出身の絵本作家、宮西達也さんを招き、講演・サイン会も開かれました。子ども時代の経験と思い出を作品にするという宮西さん。ニャーゴやティラノは世界的にも人気です。講演では「おっぱい」「まねしんぼう」「おかあさんだいすきだよ」などの絵本をスクリーンに投影し、読み聞かせ形式で展開しました。宮西さんは「たった一言が、その子の将来に影響を与えるかもしれない。やさしさと思いやりあふれる豊かな人間になろう。そして、大人が一生懸命生きる姿を子どもたちに見せよう」というメッセージを保育士に託しました。

 「ほいくカフェ」の開催は2019年に続き2回目。コロナで中断したものの、藤枝市保育協会としては今年の開催実績を踏まえ、毎年恒例のイベントにしたいということです。現役保育士と関われる楽しいイベントで「共に働きたいと意欲を高めてくれる人が増えれば」と期待が高まります。

藤枝市保育協会(静岡県藤枝市)

市内の公立・私立認可保育所16園が加盟する。「横のつながり」を深め、地域全体で保育士の確保や職場づくりを推進しており、藤枝市も活動を支援している。

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執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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