コロナ、悪天候。不測の事態もプレスクール継続
絶やさない子育て支援にオンライン活用

配信方法はZoomまたはインスタライブ。同園の親子教室への入会は抽選になるほど人気で、参加者の8割が入園へとつながっている

 神奈川県にある横浜さがみ幼稚園は、就園前の子育て家庭を対象に親子教室を開催しています。タッグを組むのは、0~2歳児向けの子育て支援講座や親子教室を全国各地の園で開催する日本ふれあい育児協会。同協会が園の方針にあわせて作成する年間カリキュラムをもとに、専門講師によるリトミックやベビーマッサージ、季節に合わせた行事・製作遊びなどを二人三脚で実践してきました。

 しかし、コロナ禍は園に集まることが困難に。デルタ株が急拡大した9月、同園の苅込惠子先生は協会と相談し、予定していた親子教室をzoomで開催することを決断。その後も雪などの悪天候が予想される日はオンラインで開催し、継続を心がけてきたそうです。

 「コロナ禍で育児うつや虐待のニュースをよく聞くようになり心が痛む。親子のコミュニケーションは子どもの発達にも大きな影響を与える。0~2歳の時期にいかに言葉をかけるか。お母さんたちの悩みに寄り添いたい」と苅込先生。

 同園と伴走する日本ふれいあい育児協会の三上代表も、「私たちの役割は子育てで困っているお母さんたちを楽しませること、そしてお母さんたちと園をつなぐこと。子育て支援の手を止めず、園と地域の子育てを応援したい」と思いを語ります。

 現在、同園では1歳児対象の親子教室と2~3歳児対象の親子教室を開催。今後は、育児について保護者と話し合う茶話会や0歳児も含めた園庭開放の機会を創出予定です。

同協会による子育て支援教室のカリキュラム詳細はこちら
執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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