園児データの持ち運び要注意

Q.今月のお悩み
 休園や登園自粛を受けて、自園では自宅で保育研修を行うなどしています。そのとき、自宅でパソコンを使うのですが安心してテレワークを進めるために必要なことはありますか?

園児データの持ち運び要注意

 職場以外での勤務は、情報漏えいやハード機器のウイルス感染などセキュリティ上のリスクが高まるため注意が必要です。
 例えば、データの持ち運びや外部と共有する際に用いられるUSBメモリは、持ち運びやデータのやり取りが簡単に行える反面、盗難や紛失、他のパソコンを介すことによるウイルス感染の恐れがあります。USBメモリの利用は、データ暗号化やウイルス対策機能を備えたUSBの利用に限るなど、園で運用ルールを決めておくことが重要です。

 同様にクラウドサービスも、サービス運用元の利用規約や運用体制などの情報をチェックし、信頼できるものを選びましょう。個人の判断でクラウドサービスを利用し、もしも何らかの原因によってそのサービスで情報漏えいやデータ消滅などが発生した場合、利用していた本人の責任も問われることになります。

 また、安全なネットワーク環境もテレワークに欠かせない要素です。在宅勤務で家庭内ネットワークを利用する際には、家庭内ネットワークとインターネットをつなぐホームルータのセキュリティを確保しましょう。もしホームルータにセキュリティ上の不備があり、不正に操作されてしまった場合、ホームルータに接続しているすべての機器(パソコン、スマホなど)がウイルス感染などの脅威にさらされてしまう可能性があります。ホームルータの管理画面に入るために必要なIDやパスワードは利用開始前に変更すること、更新プログラムを最新の状態に保つことを徹底しましょう。

 トレンドマイクロが運営する情報セキュリティサイト「is702」では、こうした在宅勤務やテレワークを安全に行うために知っておきたい注意点がわかりやすく紹介されています。テレワークは、「園」「個人」の両輪でセキュリティ対策を進めていくことが不可欠。職員全員で確認してみましょう。

セキュリティ情報サイト「is702」

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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