書籍の内容
幼児の死亡原因の第1位は、病気ではなく“不慮の事故”です。多くの子どもたちが事故にあって命を落としたり、後遺症に苦しんでいます。著者は、事故の後遺症をもつ子どもに寄り添い、リハビリの支援を続けてきた理学療法士です。事故の多くは、子どもの発達に伴う事故の発生メカニズムを知り、その発生原因を取り除くことで予防できるといいます。少しくらい目を離しても致命的な事故が起きないように、危険なものを取り除き、家庭や地域の生活環境を整えること(セーフティプロモーション)と、子ども自身が、発達レベルに応じて危険を回避できるように、安全な身のこなしを学習していくことが事故予防の大きな2つのポイントです。交通事故、転落・転倒事故、はさまれ事故、窒息事故、誤飲事故、おぼれや火災、やけど、熱中症など、過去に起きた事故事例を示し、具体的な予防方法をたくさんのイラストで説明しています。まず読んで、事故について知っていただくことが、事故予防の第一歩です。