発達障がいの子どもと親を支援する 療育と学習指導専門教室

リーフスタッフの皆さん。大学院などで発達障がいを専門に学んだり、行動セラピストや臨床心理士のキャリアを活かしたりして療育・学習指導に携わっている
障がい者の就労移行支援事業等を手がける株式会社ウイングルは、東京都内に発達障がいのある子どものための塾「Leaf(リーフ)」を開設しています。子どもの気になる行動に不安を抱く親を支援する「新しい受け皿」と聞いて取材しました。

 「ひらがなや数が苦手」「ルールを受け容れない」「集団生活ができない」など、親や先生が気づく子どもの心配な言動。デリケートなこの問題に対処する選択肢のひとつとして、発達障がいのある子どものための塾「Leaf(リーフ)」が誕生しました。ここには2歳半から高校生までの子どもたちが通っており、「療育(発達障がいにもとづく問題行動やコミュニケーションの不得手を軽減できるように働きかけ、自立をサポートする)」や「学習指導」を受けています。

 就学前の子どもには、主に読み書きや数概念、視聴覚機能などの認知スキルを高める指導、または登園しぶりや園での集団生活になじめない子どもには、生活のルールを教える指導や感情をコントロールするためのソーシャルスキルトレーニングがなされます。例えば、ひらがなが書けない子どもの場合は、筆記具を使えるようにする、模写ができるようにする、なぞり書きができるようにすることを段階を追って練習させます。集中して座っていられない子どもには、まず座ることに慣れさせ、環境調整とともに座っていられるという自信をつけさせます。

 初回カウンセリングと体験授業は無料。アドバイザーが個別プランを設計します。必要に応じてWISC-IV、K式発達検査、田中ビネー知能検査V等の実施や、教育・医療機関との連携も図ります。

 さらに、透明性の高いサービスを提供し、授業内容もフィードバックして家庭でも活用できるようにと、別室にてモニターやタブレットPCなどで授業風景を観られるようにしています。

 教室への相談は増加の一途を辿っています。今月から「児童デイサービス」が中目黒と自由が丘で始まりました。全国に障がい者の就労支援事業の拠点を26(2011年10月1日時点)も持つウイングルは、社会ニーズに応じた教室の全国展開を検討しています。

発達障がいの子どもと親を支援する 療育と学習指導専門教室(サブ)

ネットで不安和らげる親

 ウイングルでは、発達障がい児を持つ家族を応援するサイト「ふぁみえーる」(「ファミリー」と「エール」に由来する造語)も運営しています。ここには、悩みや体験を分かち合う「みんなの教えて・聞いて」、発達の基本を学べる専門情報、日本発達障害支援システム学会などが監修した簡易発達障害チェック、地域の学校・施設・イベント情報検索があります。

 「みんなの教えて・聞いて」の投稿では、長らく1人で悩んでいた親が経験者や有識者の言葉から前向きになったり、解決の糸口を見つけたりしている様子がうかがえます。慎重さが求められる問題とはいえ、専門家や同じ問題と向き合う人々とのつながりを持つことが、親の不安を和らげるとともに、適切な判断をする第一歩になっているかもしれません。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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