社会状況の変化に伴い、幼稚園においてもIT活用による健全な経営や業務の効率化が求められている今日、そうしたIT整備が思うように進まないのは、経営者や職員のITスキルが課題との指摘があります。
こうした中、コストを最小限に抑え、手軽にIT活用を実現できるコニカミノルタのITサポートサービス 「IT-Guardians(アイティー・ガーディアンズ)」が注目を浴びています。そこで今回、神戸市にある近田幼稚園の活用について、赤木康孝副園長に話を聞きました。
情報共有とセキュリティ対策として
昭和20年創立の歴史を誇る学校法人近田幼稚園 ( 赤木冨美子園長) は、「明るく、すなお、元気なこども」をモットーに、体育、徳育、知育、食育の相関関係を重視した教育を実践しています。さらに平成19年度には、ゼロ歳児から就学前までの児童を対象にした「認定子ども園」を併設するなど、地域との結び付きをより一層深めています。
そんな近田幼稚園が「IT-Guardians」を導入したのは2年前。主に利用しているサービスは、共有サーバでのデーのバックアップと一元管理。そして、ITヘルプデスクになります。きっかけは、園内でパソコン台数が増えて、バックアップや情報の共有が必要になったこと。また、職員がメモリースティックを持ち込むようになったことで、セキュリティ面の心配も生じてきた。もともとパソコンに詳しい職員が少なかったという背景もあり、運用について相談したことにあります。
「重要なデータは、パソコン上の指定フォルダに入れるだけの簡単な操作で自動的にバックアップを作成できるので、職員もスムーズに操作しています。特に、保護者に園児の活動を伝えるために写真を撮る機会が多いので、容量を気にせず保存できるようになったのは便利ですね」と赤木副園長。
操作方法をリモートで即解決
こうした中、園のIT活用を支えているといってもいいのが、ITヘルプデスクです。これは、トラブル発生時や操作で分からないところがある時、ネットワークオペレーションセンターからパソコンにアクセスして、直接画面上で同じ画面を見ながらパソコンの状態を診断し、操作説明を行ってくれるサービスです。
例えば、OSやソフトウェアが変わった時の操作、撮影したビデオをDVDにコピーする時など、分からないことがあるときはすぐに電話してしまうのだそうです。「正直、『こんなのも分からないのか』と思われるのが恥ずかしい気持ちもあります。でも、そうした日常の些細な問題にも丁寧に応えてくれるのがうれしい。まさに、困った時は『IT-Guardians』というのが、もう園の習慣になっています」と快活に笑います。その成果は、職員たちの書類づくりの上達、作業時間の効率化に確実につながっており、若い職員がいない幼稚園などには、パソコンスキルを持った職員を1人雇うのと同等の価値があるのではと評価しています。
そんな赤木副園長が考える園のIT化は、なんでも整備するのではなく、有益になるものを選択すること。今後は時代の波に合わせて同サービスを拡張していくことも視野に入れているといいます。それだけに、『まずは活用できるようになること』を最優先する「IT-Guardians」の特長は、これからも先生方が一歩一歩ステップアップする、強い味方になっていくことでしょう。