静岡公立14幼稚園に一斉導入 安心で快適なメール環境

Gmailの初期画面
昨年7月、静岡市教育委員会は公立の幼稚園・小中学校など全147施設にグーグルのインターネットサービス「Google Apps(グーグル・アップス)(TM)」を導入。最新のITを活かして校務の効率化を推進中です。

 「迷惑メールが多く、削除の手間がかかる」「容量制限があり、メールボックスをこまめに整理していないと受信できなくなる」。静岡市教育委員会管轄の教育機関には、すでにメール環境が整っていましたが、利用者は日常的にストレスを抱えていました。そのストレスから解放してくれたのが「グーグル・アップス」です。静岡市教育委員会は、幼稚園や保育園、小中学校などの教育関連法人が同サービスを無料で利用できる「Google Apps Education Edition」を契約。2ヶ月の移行・テスト期間を経て新環境を構築しました。市内全校に従来よりも快適なメール環境ができたことで、迷惑メールやウィルス対策に費やしていた時間を子どもたちとの学びや生活を考える時間に充てることができるようになりました。移行時のサポートに携わった職員は「旧環境では運用が地区で異なり、一斉連絡手段として活かしきれていませんでした。そこで、各学校に働きかけ、統一環境で1日1回は全校がメールチェックする態勢ができました。メール管理上のストレスは解消され、アドレス入力支援やメール検索などの細かな機能に触れるたびに便利さを感じます。少しずつ機能を試してみたいです」と話します。子どもたちの学びの場の安心・安全を守る為に、ICTを活かした環境作りは続きます。

最新技術を教育現場でも

 グーグルが提供するこのサービスは、利用者登録をして「アカウント」(利用者権限)を取得するだけで、メールをはじめ、カレンダーや文書共有など、組織内で情報管理するためのインターネットサービスが利用できます。特定の関係者間でワープロや表計算文書などを共有し、複数名が同時に閲覧や編集をすることもできます。

 こうしたインターネットサービスが社会全体に浸透するなか、セキュリティへの懸念も聞かれます。グーグル株式会社エンタープライズ部門のコプジンスキー氏は、「利用者の皆さまにお願いしたいのは、パスワード管理とログアウト(接続の終了処理)の徹底です。基本を守って頂ければ、当社の専門家集団があらゆる方法で、データの編集・管理環境の安全性を守ります」と語ります。グーグルが世界で最も厳しいとされるセキュリティ監査基準「米国公認会計士協会SAS70Type2」を取得していることは、企業努力の証明です。

 これまではパソコンにソフトを購入・インストールし、その環境下で事務処理をしました。今はインターネット上にあるソフトやデータ保管庫を利用するスタイルが登場。これを「クラウド・コンピューティング」と呼びます。グーグルのサービスはその代表的存在。校務の効率化を手始めに、保護者や子どもたちとのコミュニケーション、教育・保育活動にも活用が広がります。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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