
この記事のポイント
- 読み書きや算数の基礎を教えてきた“育ちの専門家”がつくる、保育教材ブランド
- 保育現場の声から生まれた商品で、保護者の多様なニーズや自園の特色づくりを形に
- 単なるECサイトではなく、保育者が悩みを相談できるサロン。保育者に安心とゆとりを届ける
小さな指にフィットして、安定感のある太さ9ミリの三角えんぴつ。指先の力が未発達の子どもたちのために開発され、力が分散することによる握り持ちを防ぎ、正しいえんぴつの使い方をサポートします。
開発したのは、3~9歳向けの課外教室を30年以上にわたって運営し、約300教室で読み書きや算数の基礎を教えてきたナーチャーウィズ株式会社。ニーズの多様化や自園の特色づくり、指導ノウハウの共有の難しさ、保育者の孤立など様々な課題を目の当たりにする中、培った知見を広く届けようと、2025年に保育教材ブランド「Kiddy Bloom」を立ち上げました。

保育現場の声から生まれた教材
ECサイトには、文房具や絵本、園ですぐに使える教材が揃います。いずれも保育現場の声から生まれた商品です。
例えば、文字書きを練習する「なぞり台紙」と「なぞり帳」。ひらがなを構成する線の多様さとそれらを連動させる難しさに着目した同社は、ひらがなを縦線や横線、曲線などの単純な線に分解する独自教材を考案。スモールステップで文字書きに必要な手指のスキルを身につけます。


字を線の集まりと捉える考え方は数字にも共通すると長尾一哉社長はいいます。
「数字を見ると大人は同時に量のことを考えて難しく捉えてしまう。子どもにとっては線遊び。表現できるようになると書くことが好きになる。意味はその後」

「Kiddy Bloom」は、こうした商品の意図や使い方をサイト内のブログで紹介しています。元保育者で商品開発を担当する宮本夏子さんは、「なぜこの練習が必要なのか。共感いただいた方にぜひ使ってほしい」と話します。保育者の負担を軽減するため、導入に必要な準備もシンプルに設計しているそうです。
育ちの専門家が描くサロンの役割
幼児の発達や人の本質を研究してきた同社が描くのは、教材や指導ノウハウを通じて保育者の安心と目指す保育を実現することです。「人格は記憶によってつくられる」と語る長尾社長は、熱狂ではなく“眺める感覚”が大切だといいます。
「熱狂の反対は不安。不安が熱狂を強める。目の前の子どもにどう接したらどんな記憶をして、どんな自己像をつくるか。それを考えるための余力や安らぎが保育者に必要」と長尾社長。悩みを相談したり具体的な手立てを学ぶ場として、Web上のサロンのような役割を「Kiddy Bloom」に持たせたいと構想を広げます。

保育教材「Kiddy Bloom」
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