園児の個人情報を守る写真加工サービス 
写真に写った個人情報 AIがサクッと消去

左:キャラメル処理前、右:キャラメル処理後。1アカウントで複数名ログインでき、写真共有もスムーズ
 子どもたちの主体的な遊びを学びと捉え、日々の様子をHPで公開する静岡聖光幼稚園は、写真に写った個人情報をAIが自動消去する写真加工サービス「キャラメル」をお試し体験。その使用感を取材しました。

 園児募集や採用のために園の様子をHPやSNSで発信する園が増える中、写真に写り込んだ個人情報を手作業で加工するのは負担がかかるもの。そうした中、静岡聖光幼稚園が試用したのが、スマホやパソコンから写真をアップロードするだけでAIが文字情報を自動消去する写真加工サービス「キャラメル」です。一度に30枚まで同時処理でき、かかる時間も20秒程度。加工した写真はキャラメル内のアルバムに保存され、誤って消されてしまった情報も手軽に復元できます。

操作する大石副園長

 これまで画像編集ツールを使って1枚ずつ加工していたという大石竜士副園長は、「加工の負担が大きく諦めていた投稿も、効率よくあげられるようになった」と操作性・品質のよさを実感。積木を家に見立てて遊ぶ様子をブログに投稿する際も、子どもたちが作ったペープサートや積木に小さく書かれた名前を一度に処理でき驚いたそう。

 さらに嬉しい魅力は、顔出しNGの子どもの顔写真と処理方法(顔隠しスタンプ・ぼかし)を事前登録することで、以降にアップする写真をAIが自動処理してくれること。「在園児ではない未就園児教室の写真はこれまで投稿を控えていたが、挑戦できる可能性が出てきた」と大石副園長の期待も膨らみます。

 「幼児教育のよさを広めたい」という思いからブログを投稿する同園。写真加工の負担が減ったことで、月3回程度だった投稿頻度も週2~3回に増えました。

 「日々の様子を伝えることは在園児保護者や入園を検討している方、保育者を志望する方の安心感につながる」と大石副園長。子どもの個人情報を守る「キャラメル」は、園が保護者や地域に安心感を届ける上で心強い味方となりそうです。

静岡聖光幼稚園(静岡県)

1931年創立。「格調高い人間としての土台を培う」を教育理念とし、自然や生き物とのふれあいや友だちとの関わり、園児の自立支援を大事にしている。(撮影:原賀琢也)

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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