教室にいながらサファリパークを体験!? Zoomでオンライン遠足

アドベンチャーワールド内のサファリワールドから
動物たちの様子をリアルタイム配信

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出が制限される中、幼保連携型認定こども園追手門学院幼稚園(大阪府)は、2022年2月1日、「教室にいながら遠足を楽しもう」とオンラインによるサファリパークの体験会を実施しました。

 同園は、和歌山県にあるアドベンチャーワールドの協力のもと、テーマパーク内のサファリワールドと園をオンラインで接続。同施設のスタッフがサファリワールド内をジープで周り、キリンやラクダ、ライオンやホワイトタイガーなど、さまざまな動物が過ごす様子を解説したり、簡単なクイズを行ったりしました。さらに、ジープを降りて、キリンがエサを食べる様子を近くまで歩いて行って観察したり、ライオンがエサのお肉を食べる様子を車で接近して撮影したりと、その配信映像は動物たちがすぐ目の前にいるかのような演出。映像はZoomを通してリアルタイムに配信され、園からは4歳児クラスの120名が視聴。大型モニター2台とスクリーンを使い、3か所に分散して視聴できる環境を整えました。リアルタイム中継のよさを活かし、同施設のスタッフとも交流をしながら、45分間の迫力ある遠足を楽しみました。

 実は、このオンライン遠足は園とPTAの保護者が共同で企画したもの。企画した保護者のひとりは、「コロナ禍での行動制限でなかなか水族館や動物園に足を運べなかった。オンラインを活用することで、園児たちの体験や学ぶ機会を増やし、なによりも少しでも子どもたちの笑顔を増やしてあげたかった」と言います。

 同園はこれまでも、オリジナルデジタル絵本の製作や知育アプリの活用、保育動画の配信、自宅でも閲覧可能な電子図書館サービスを導入したりと、ICTを積極的に活用してきました。今回のオンライン遠足も保育の充実につながる新たな試み。コロナ禍で同じ悩みを抱える園の共感を呼ぶ事例となりそうです。

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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