保育者向け生成AI研修を開発 生成AIで拓く保育の未来

 アナログが強調されがちな保育においてAIは普及するのか。2024年11月に開催された日本乳幼児教育学会第34回大会のテーマは、「AIが拓く保育の物語り」VS「NI(自然知能)によって意味づける保育の物語り」であり、保育の第一人者による議論が行われました。特にChatGPTを代表とする生成AIへの関心が高く、大会企画シンポジウムでは業務効率化や子どもの体験を豊かにする生成AIの活用法、そしてその保育者の育成について意見が交わされました。

 登壇した株式会社H&Eテクノロジーの原山青士さんは、「生成AIは保育現場で有効活用でき、活用する保育者も育成できる」といいます。原山さんは2024年に保育者向け生成AI研修を開発・提供しており、受講者27名中93%が「受講後、積極的に活用している」「やや活用し始めている」「業務上の活用を前向きに検討したい」と回答。指導案やメール文案の作成といった効率化だけでなく、新しい新聞紙遊びを考えるといった自分だけでは思いつかないアイデア創出にも役立つとの評価を得ました。AIを活用しより良い保育を目指される方は、まずは生成AIの活用から検討してみてはいかがでしょうか?

生成AI活用に関するアンケートを実施。保育のアイデア出しに活用できるという声も
執筆者
パステルIT新聞

「園づくり・人づくりを考える」をテーマに園に役立つITツールやサービスを紹介するIT専門紙。2008年創刊。全国の幼稚園・保育園・こども園と幼稚園教諭・保育者養成校、あわせて11,000施設以上にお届けしています。

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