インターネットの普及によって様々な情報を容易に収集できるようになりました。同時に、情報を発信することも気軽にできるようになりました。
しかし、誰もが情報発信できることの弊害として、情報の真偽が見極めにくくなってきています。こうした問題への対処のひとつとして、グーグルは4月7日、検索されたWebサイトやニュースを対象に、内容が事実かどうかを示す「ファクトチェックラべル」を全世界一斉に公開しました。
この「ファクトチェックラべル」は、Webサイトやニュースのオーナーがファクトチェックを行っている場合、検索結果の下部に、誰によるファクトチェックがされたか、それに対して誰に申し立てをされたかを表示するサービスです。日本ではまだ馴染みが薄く、ファクトチェックをしているWebサイトは少ない状況ですが、サイオーナーがこれまでに信頼できる記事を執筆してきたかどうかなどの要件次第で、今後はグーグルによって自動的に分析、ファクトチェックされるようになるとのことです。ただし、すべての真偽を保証するものではないとグーグルは示しています。
グーグルの他にも、ネットに拡散される情報の信憑性を確認しようと啓発したり、技術的に真偽を判定したり、違反者を排除したりする動きはFacebook、LINE、Twitterなどでも見られます。いずれにしても、インターネットを利用する私たち自身がすべての情報が正しいとは限らないという前提で、その情報を見極める目を養っていくことが重要です。