伝えたいことがなかなか伝わらない。そんなもどかしい思いをすることは、保育の現場でもよくあるそうですね。表現を少し工夫するだけで、よりわかりやすく、相手に興味を持ってもらえる手法として注目されているのが、「データをよりわかりやすく魅せる技 インフォグラフィック」でも紹介した「インフォグラフィック」です。これは様々な情報を視覚的に表現したもので、老若男女問わず伝えることができることから、保育現場でも大いに活用できそうです。
操作手順
インフォグラフィック作成の手順
まず、一番伝えたいことは何かを明確にしましょう。大まかな内容が決まったら、どんな図にしたいのか、イメージを書き出していきます。続いて、必要なツールやデータを集め、すべての素材が集まったところでデータを適切な形にデザインします。作成のポイントは、人の視線を意識すること。一般的に、横組みの場合は左上から右下へ、縦組みの場合は右上から左下へ、対角線上に移動すると言われます。
活用方法
インフォグラフィックの活用方法は様々ですが、今回は園で使える事例を3つ紹介します。
1つ目はタイムテーブルです。子どもの1日の流れやポイントをまとめてみましょう。時計が読めるようになると、自分で見通しを持った行動がとれるようになります。
2つ目は食事の配膳方法です。口で伝えるとなかなか浸透しませんが、図にすることで、正しいものと比べながら子ども自身が配膳の確認をすることができます。
3つ目は熱中症予防の伝え方です。クラスだよりで保護者に熱中症の恐ろしさや、予防方法・対応策を伝えたいとき、文章で伝えるよりも図で示した方が伝わりやすく、また記憶にも残るでしょう。
ポイント1
インフォグラフィックに挑戦するときも、PowerPointやExcelが大活躍します。左図はExcel にてイラストを使った棒グラフを作成した「絵グラフ」の例です。絵の得意な先生であれば、手書きのイラストを複合機などでスキャン(取り込み)して利用すると、さらにオリジナリティが感じられますね。