職員がホッとできる時間づくりを  「えんカフェ」で実現

中央の男性が小宮英展園長。右端が小宮京子副園長

 保育者の働く環境については、今や社会的な問題として取り沙汰されるようになりました。根本的な問題を解決するには障壁が多く、簡単には解決できない現実があると言われます。

 そんな中、埼玉県春日部市にある信愛保育園では、職員がホッと一息できる時間を生み出そうと、ランチルームにネスレのコーヒーマシンとティー
マシンを導入しました。

 きっかけは、小宮京子副園長がネスレ日本とパステルIT新聞のコラボ企画「えんカフェ」のチラシを見て関心を持ったこと。もともとコーヒー好きの先生が多く、職員の賛同はすぐに得られました。バリエーションを楽しみたいと、ティーマシンも導入しました。1杯10~50円の利用料金は職員が負担し、食後や午睡の時間に利用されています。「コーヒー1杯を味わうだけの短い立ち話とはいえ、1階と2階の職員が顔を合わせて会話をする貴重な時間が生まれた」と語る小宮京子副園長。マイマグカップを片手に、今日の1杯を選んで味わうひとときは、不思議と時間の流れが緩やかに感じられるようだと言います。

 小宮英展園長は「提案を受けたときにはすぐに快諾した。職員が喜ぶことで、できることは積極的に実施したい。研修や飲み会などで職員間のコミュニケーションやスキルアップの機会をつくっているが、こうした日常の小さな時間の積み重ねが大きい」と語ります。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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