写真だより作成&写真販売システム ビッグローブ無料で提供

園児写真サービスを企画・開発中のプロジェクトチームのメンバー。右手奥がリーダーの徳間氏、時計回りに技術の今江氏と田口氏、デザインの塩飽氏
大手インターネットサービスプロバイダとして情報化社会の発展に貢献しているビッグローブ株式会社。今夏から秋にかけて、園向け写真サービスをリリースすると聴き、東京都品川区にある本社を訪ね、プロジェクトチームを取材しました。

 「幼稚園で撮影された写真をもっと便利に購入したい」。それは、子どもを持つ社員の一言で始まりました。ヒアリングを通じて「園の様子を写真でより詳しく伝えたい」という想いがあることを知りました。ビッグローブでは顔認証技術を取り入れたサービス開発のノウハウがありました。これらを活かして、園と保護者の双方に喜んでもらえる便利なサービスをつくる新規事業を企画。プロジェクトは本年度から本格始動しました。

 園は無料で利用できるこのサービス。まずは、写真を登録するだけで「写真だより」が簡単に作成できる機能を7月に公開予定です。ヒアリング協力園の多くが写真を豊富に盛り込んだおたよりや行事の速報を作成しており、ここにシステム化のニーズがありました。システムはパソコンが得意でない先生でも利用できるシンプルな操作性。写真だよりの活発な発行が保育者としての観察眼を養い、園が目指す保育の実践に繋がればという想いが込められています。

 続いて、10月には「写真販売」の機能を公開予定。幼稚園毎に異なるパスワードを知る保護者がパソコンやスマートフォンなどからインターネット上にある園のアルバムを閲覧、写真を購入します。集金や配布、問い合わせなどの保護者対応をビッグローブに任せ、その時間を保育に充当できます。写真はプリントかデータを選べるので、保護者のニーズにもマッチしています。

写真でストーリー描く

「写真だより」印刷時のイメージ
「写真だより」印刷時のイメージ

 園向け写真サービスのプロジェクトは企画、開発、デザインのメンバー4名を中心に進行中。「秋以降もスマホアプリを用いた写真撮影や自動アップロード、顔認証技術による写真選定やレイアウト配置などの機能追加を検討し、開発を進めていく予定。独自技術を活かし、先生方や保護者の声に耳を傾けることで、先生方が事務に費やす時間を極力減らし、コミュニケーションを楽しめるようになることをめざしたい」とリーダーの徳間氏。

 保護者には通常保育の写真が貴重。直接目にすることのできなかった我が子の成長や、クラスメイトと関わる様子を写真だよりで把握できると、子どもと対話しながらストーリーを描くことができます。先生が我が子をよく見守ってくれていることにも気づかされるはずです。また、特に気に入った写真は購入し、自身のアルバムにも収めたいという保護者が多いでしょう。「写真データは園の大切な財産としてコミュニケーションに活かしたいもの。保護者と先生、そして主役である子どもたちと写真を宝物として共有してもらえたら」と徳間氏は語ります。

▼園向け写真サービスの情報は、7月中旬にパステルIT新聞サイトで告知予定。
  利用申し込みは、パステルIT新聞事務局(054-626-8888)まで。

ビッグローブ株式会社
みてみて通信
執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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