高速カラープリンター『オルフィス』 園の特色に応じて活用

職員が手にしているのは食育のノウハウを惜しみなく書き記したオリジナル小冊子「食べることってたのしいね」。研修会参加者や園内見学者に配布する
社会福祉法人聖実福祉会 富士みのり保育園(東京都羽村市)では、昨年6月、コピー機と輪転機を撤去し、理想科学工業の高速カラープリンター『オルフィスX』を導入しました。その独自の活用法について、堀川芳江園長にお話を伺いました。

 「げんきな果実。みのりのはじまり」。富士みのり保育園は、子どもたちの健やかな心身と豊かな人間性の育ちを願って「食育」を大切にしています。園舎の中心に給食室があり、エントランスの正面からランチルームと給食室が見える設計で、給食室の壁面には彩り豊かでおいしそうな掲示物が並んでいます。同園では、印刷物もクラスだよりや看護師だよりのほか、栄養士だよりや給食のレシピなど食育に関するものが豊富。それらを20枚以上なら輪転機、それ以下の枚数ならコピーするという基本ルールに沿って制作してきました。

 しかし、印刷物の増加に伴い、従来の機械では処理に時間がかかってしまうようになり、堀川園長は効率の悪さに悩んでいました。そこで、より印刷の処理能力が高く、カラー印刷の品質もよい作業環境に改善しようと理想科学工業の高速カラープリンター『オルフィスX』を導入することにしました。

 その結果、頻繁に多くの印刷物を作っても安心の環境が整いました。堀川園長は、「おかげで処理スピードはぐんと速くなり、合わせてカラーの色使いもきれいになりました」と語ります。

 また、見学者の受け入れや講師依頼も多いため、食育活動や給食人気レシピ、給食室の見取図などをまとめた小冊子も手作りして配布しています。「職員の想いをぎゅっと詰め込んだ大切な1冊です」。先生たちの想いあふれる小冊子がオルフィスでのカラー印刷によって一層鮮やかに仕上がるようになりました。

職員研修の印刷物も制作

高速カラープリンター『オルフィス』 園の特色に応じて活用(サブ)

 57名の職員が働く同園では、保育の質の向上をめざして、職員の研修にも力を入れています。例えば、毎月1回は必ず園内外の研修に参加すること。絵画指導や絵本の読み聞かせなど、保育士が率先して研修に参加し、受講後はレポートを提出します。

 また、この研修レポートをはじめ、保育の年間計画や実践、プロジェクト活動の進捗など、保育活動に関する様々な記録をするために作成されたのが「保育発展計画」。これは独自の記入式テンプレートを小冊子化したもので、印刷して職員に配布しています。慌ただしい毎日の中でも先を見通して計画に沿った保育ができるように、また自身の取り組みを振り返って反省や気づきを得るために、コツコツ手書きで書き残していく冊子です。「オルフィスを導入したことで、これまでよりも気軽に印刷物を作れるようになりました。でも、肝心なのはこれで何を作るかだと思うんです。まだ導入して半年。想いのこもった大切な印刷物を、子どもたち、保護者、職員のためにいろいろ作っていけたら。」オルフィスは、そんな堀川園長の強い味方です。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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