「気になる」を「わかった」にIT情報を伝える紙媒体

東京都千代田区九段北の事務所にて、東京IT新聞事業部スタッフのみなさん。取材に応じてくれた西村氏(手前)と豊野氏(奥)
当紙読者が結んでくれたご縁で、このたび『東京IT新聞』とは「友好紙」という関係になりました。そこで今回は、もっとITを学びたい先生に、トレンドな話題を届けてくれる同紙を紹介するべく、編集部を訪ねました。

 創刊して6年目を迎えた『東京IT新聞』は、パソコン解説書「できるシリーズ」でおなじみのインプレスグループ、株式会社Impress Touchが発行するフリーペーパー(無料新聞)です。12頁のタブロイド紙で、トレンドニュース、クラウド・経営、マーケティング、エンタテイメントなどの話題を提供しています。

 今年7月現在、購読企業は約9,400社。そのうち56%はIT企業で、読者の6割が東京都内の企業であることから、業界を牽引する企業と、ITを事業に生かしたい企業が注目しているメディアだとわかります。

 一方で、東京IT新聞がめざすのは、業界専門紙ではなく、IT関連情報を一般読者に面白く、わかりやすく伝えることだと言います。ニュースの即時性や新鮮さよりも、ある程度情報を限定して編集するという発想は、あふれる情報の渦でもがく現代人には、良きフィルターとなります。

 編集部の西村氏に、保育者も注目すべきキーワードを3つ挙げてもらいました。「1つ目は『クラウド』。2つ目は『ソーシャルメディア』。3つ目は『タブレット&スマートフォン』ですね。いずれも、保護者との情報共有のしくみをつくるために役立ちます。クラウドサービスと言えばGmail、Evernote、Google Apps。ソーシャルメディアと言えば、ブログ、Twitter。iPhoneやiPadなど、タッチ操作のタブレットやスマートフォンも、先生方が親しみやすい機器として、利用が広がるでしょう」。

プロが教える編集のコツ

 園だよりなどの様々な文書を園内でうまく編集するコツは、テンプレート化して、誰でも作れるような状態にすることなのだそうです。 

 さらに、保育所に通う子どもの父親である西村氏は、「保護者はわが子の様子をできるだけ詳しく知りたいもの。だから、『楽しかったね』『とても喜んでいました』という文章の前後には、どんなふうに楽しかったのか、どんなしぐさや表情をしたのかを具体的に表現してくれると嬉しいですね」と続けました。

 また、同紙営業企画の豊野氏は、「テンプレート内で、いかに先生の個性を表現できるかがポイント。読んで面白いと思えば、先生への理解も深まりそう」と語ります。東京IT新聞からは、ITのトレンド情報を得るだけでなく、保護者の「気になる」を、「わかった」に変えるための発想や技術も学びたいものです。

「気になる」を「わかった」にIT情報を伝える紙媒体(サブ)

***東京IT新聞***
【創刊】2006年8月8日
【形式】無料タブロイド(12頁)
【購読社数】9,433社
【発行部数】約66,000部
【発行】隔週刊(第2・4火曜)
【申込】http://itnp.net//
※上記サイトにて申込随時受付
※法人単位で1部からでも可
【問合先】東京IT新聞 編集部 03-5275-1032

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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