情報過多時代の新コミュニティ「フェイスブック」園でも活用

  総務省がまとめた「平成22年通信利用動向調査」によると、インターネット利用者数は90,000,000人を超え、人口普及率は78.2%に達しました。パソコンとモバイル端末を併用し、どこでもネットを利用する人は全体の7割に及んでいます。

 そんな中、インターネット・コミュニケーションが活発化し、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(略称はSNS)」と呼ばれるサービスのひとつ「Facebook(フェイスブック)」の利用者は、世界で6億人を超えました。同サービスは無料。実名で顔写真を公開し、オープンなコミュニケーションをはかるのが特徴です。

インターネット利用端末の種類
インターネット利用端末の種類

 もともとは、マーク・ザッカーバーグ氏がアメリカで学生同士の交流を目的に開発しました。これが世界的な社会基盤になってしまうほど広まった理由を、専門家はフェイスブック上でやりとりされる情報の確かさと実社会への影響力の強さにあると分析しています。実際に、チュニジア、エジプトの政変、東日本大震災の時にも注目されました。マスメディアの報道とは異なり、「友達」として認めた身近な人々から情報がもたらされるため、情報の信頼感が高くなります。情報過多の時代に持つべきものは、自身が必要な情報だけを厳選できるフィルター。フェイスブックはその役割を果たしてくれるツールです。

 また、特定の人たちだけで非公開のグループを作れる機能は、保護者との緊急連絡コミュニティとして活用できます。さらに、「フェイスブックページ」と呼ばれる機能を使って、簡易的なホームページを作ることもできます。こうした観点から、フェイスブックは園の情報発信やコミュニケーションに活用することができそうです。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

注目の話題