保育支援「うぇぶさくら」 園に合わせて使いやすく

  • PR
 ICT化が中々進まないと言われる園業界。2017年、行政から要請を受けて保育支援システムを導入した(社福)遊星会に、ICT活用の現在地を聞きました。


この記事のポイント

  • 行政からICT化推進の要請を受けて保育支援システムを導入。全園でICT化を推進
  • 利便性を高め、人的ミスを減らす。自園に合わせたシステム改修
  • アナログのコミュニケーションを重視しながら、システムで効率化する領域を見極める



 大阪府・兵庫県で4つの保育園を運営する(社福)遊星会。行政からICT化推進の要請を受けて導入したのは、保育支援システム「うぇぶさくら」の前身「さくらシステム」。シェアも高く、行政や私保連から推奨されていたシステムで安心感があったことが導入の決め手でした。システムがブラウザベースの「うぇぶさくら」に移行した現在も、登降園管理と職員勤怠機能、保護者連絡をメインに全園で導入しています。

 「これからデジタルに慣れ親しんだ世代に現場も保護者も変わっていく。地球環境問題や保管場所確保といった面で紙書類全般をクラウド管理に移行していきたい思いはある」

 そう話すのは南條理事長です。さらに今後、役所とのつながりが重要になるICTとその利便性を考え、導入を進めてきました。

南條猛理事長

システム改修で利便性を追求

 導入から8年、さらに利便性を高めるために遊星会が試みたのは、自園に合わせたシステム改修。職員が出退勤打刻をしたら打刻画面の色が変わるようにして打刻・出勤状況が一目でわかるようにしたり、シフトの時間と実出勤時間がわかるようにタイムカードの出力形式を変えたりと、使いやすさを追求してきました。

 こうした個別のシステム改修を可能にしているのは、提供元・株式会社エステムの開発力。近年は集金業務サービスとのデータ連携など、さらなるサービス拡充を目指しています。「扱いやすさの課題はどのシステムも共通してある。カスタマイズは費用もかかるがエステムさんは意見を伝えたら対応してくれる」と南條理事長。今後について、「保育の仕事において、子どもや保護者、職員とのコミュニケーションや連携をとることは非常に重要です。人としてのアナログのコミュニケーションは取り入れながら、システムで効率化する領域を見極めていきたい」と想いを教えてくれました。

各園にPC3台、iPad3~4台を設置し、システムを活用
社会福祉法人遊星会 りんりん保育園

2013年法人設立後、大阪府大阪市と兵庫県西宮市で4つの保育園を運営。労務や事務の効率化を目指し、ICT化に注力。

社会福祉法人遊星会 りんりん保育園

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

注目の話題