データを園経営に活かそう 「GA4」の変更点と切り替え時の注意点とは

旧GoogleアナリティクスとGA4の主な違い。
GA4では、ユーザー重視の設計に代わり、よりサイトにあったユーザーを発見できる
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 いまや園を選ぶ指標の一つとなった「英語教育」。一方で、低年齢児からの外国語教育に疑問や不安を抱く園も。0歳児からの英語教育に取り組むりすさんの保育室に、その意義を聞きました。

 Googleアナリティクスは、サイトの訪問者数や閲覧数、流入経路などを確認できるツールです。新たに発表されたGA4と旧バージョン(UA版)の大きな違いは、分析軸が「セッション(訪問)」から「イベント(ユーザー行動)」に移行したこと。イベントには閲覧数だけでなく、スクロール数やクリック数、資料のダウンロード数などの行動も計測されます。こうした数値から、サイト訪問者の園への関心度や入園確度の高いユーザー数を把握できるようになります。

 また、「直帰率」に代わり、ユーザーの操作があった割合を示す「エンゲージメント率」が追加。例えば、従来は「ページをスクロールせずに離脱」「ページの動画を途中まで視聴して離脱」「ページの動画を最後まで視聴して離脱」はどれも「直帰」と同じ評価でした。分析軸がイベントになったことで、サイトの目的に合った本質的なユーザーを発見し、より効果的なサイト改善が可能になります。ほかにも廃止・追加された指標があり、従来のUA版とは別物といえます(表参照)。

 GA4は従来と異なるしくみでデータが収集されるため、これまでのデータを引き継ぐことができず、一からの蓄積となります。また、Googleによると、旧バージョンは今年7月以降、新たな計測はされないとのこと。2024年1月以降は閲覧できなくなります(日程は未定)。切り替えまでの期間にデータの取りこぼしが生じるため、できるだけ早く切り替え作業を進めましょう。

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執筆者
芦川桃香

取材・執筆を担当。地方IT企業の広報目線で、地元企業の採用活動やオンライン配信などを支援。

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