登録無料でAI(人工知能)が様々なテキストを生成してくれるツール「ChatGPT」が世界中で話題です。メール文案から小説まで、瞬時に回答してくれますが、誤った情報が含まれる可能性も。慎重に判断しましょう。
ChatGPTとは
「ChatGPT(チャットジーピーティー)」は、AI(人工知能)の普及・発展を目的とした研究機関「OpenAI」によって開発されました。登録無料で誰でも使用することができ、AIが身近な存在となったことで注目されて急速にユーザー数が拡大しているサービスです。AIに質問すると、人間が話しているようなリアルな文章を生成してくれ、メールの文案からキャッチコピー、小説、プログラミングコードまで瞬時に回答してくれます。会話の精度が高く、Webサイト上で閲覧者からの問い合わせに自動回答させるなど、施設としての活用例も増えてきました。
「ChatGPT」は以下の公式サイトから登録して利用ができます。「Try ChatGPT→」から登録・ログインしましょう。
ChatGPTの注意点
新たなテクノロジーに盛り上がる一方、問題点や注意点も多く指摘されるようになっています。慎重に情報を精査して、上手に活用していきたいものです。
間違った情報や個人情報などの入力に注意
ChatGPTがつくる内容には、誤った情報が含まれることがあります。実際に質問を入力してみると、明らかに存在しないお店の情報が出てくることもあります。それが、まるで本当かのように自然な言葉でAIが教えてくれるため、必ずその信ぴょう性を自身で確認するように注意しましょう。
東京大学の学内ポータルサイトでは、理事・副学長が生成系AIへの指針を表明しました。AIは平和的かつ上手に制御して利用すれば、私たちを幸福にしてくれるけれど、同時に今後の課題についても山積されていると懸念します。ChatGPTは質問に的確な回答をしてくれる一方、「仕組み上、書かれている内容の信憑性には注意が必要」「機密情報や個人情報などを安易にChatGPTに送信することは危険」としています。
– 生成系AI(ChatGPT, BingAI, Bard, Midjourney, Stable Diffusion等)について
偽のWebサイトやアプリに注意
また、すでに「ChatGPT」の名を騙る偽アプリが出回っているとして、セキュリティソフトで有名なカスペルスキーも警鐘を鳴らしています。手口は、偽公式サイトを作成し、デスクトップアプリをダウンロードさせ、情報盗難やマルウェア感染、フィッシング攻撃をするというもの。また、偽アカウントから有料プランへ誘導する例もあります。現時点では公式のデスクトップアプリはありません。必ず公式サイトを利用しましょう。
急速にシェアが拡大している「ChatGPT」。職員教育やセキュリティ強化を徹底し、上手に活用していきましょう。
– 偽のChatGPTのWindowsデスクトップクライアントにご注意を