カメラアプリにある「AE/AFロック」は、明るさやピントを調整してロックする便利機能。ただし、明るさが極端に違う場所に移動すると、露出があわず白飛びや黒つぶれの原因に。状況に応じて自動調整と使い分けましょう。
AE / AFロックとは
スマートフォンのカメラアプリを使っている人は多くても、「AE / AFロック」の機能を知らない人は意外と多いようです。そもそも「AE」と「AF」とは、以下のような機能です。
- AE(Auto Exposure) … 自動で適正の明るさに調整する機能
- AF(Auto Focus) … 自動でピントを合わせる機能
つまり、「AE / AFロック」というのは、明るさとピントを調整して固定する機能となります。また、スマホのカメラアプリでは、この固定した状態で、さらに明るさを自由に調整することも可能です。
iPhoneは標準カメラアプリに備わっており、Androidは機種によって標準カメラアプリが異なるため、この機能が備わっていない場合もありますが、「Googleカメラ(無料)」などAE/AFロック機能がついたカメラアプリをダウンロードすれば使うことができます。
例えば、iPhoneでは、画面上でピントをあわせたい個所を長押しすることで、「AE / AFロック」の文字が出てきて明るさとピントが固定されます。また、四角い枠の横にある「太陽マーク」を上下にスワイプすると、ロックした状態から明るさの調整が可能です。
この「AE / AFロック」は、写真だけでなくビデオでも使うことができます。自動調整のままビデオを撮影すると、画面が暗くなったり明るくなったりすることがありますが、ロックしておけば同じ明るさのまま動画を撮影することができるので便利です。
白飛び・黒つぶれとは
明るさの固定は便利ですが、急激な明るさの変化がおこると「白飛び」や「黒つぶれ」の原因となるため注意が必要です。
- 白飛び … 明るすぎて写真や動画が真っ白になってしまうこと
- 黒つぶれ … 暗すぎて写真や動画が真っ黒になってしまうこと
白飛びと黒つぶれの原因のひとつに、「露出(明るさ)があっていない」というものがあります。例えば、AE(明るさ・露出)を固定したまま、暗い室内から突然、明るい室外に出ていくと、白飛びをしてしまい、逆の場合は黒つぶれしてしまいます。状況に応じて、自動調整とロックを使い分けていきましょう。