子どもがスマホを操作し、パスコード誤入力で長時間ロックされる例があります。置き忘れの注意はもちろん、Face ID設定や園内ルール整備、こまめなバックアップなど対策を。
スマートフォンのパスコードロックとは
スマートフォンのパスコードロックは、端末を不正に操作されないようにするためのセキュリティ機能です。パスコードを間違えた回数が増えると、一定時間使えなくなったり、最終的にデバイスがロックされたりしてしまうことがあります。この機能は、大切な情報を守るために非常に重要ですが、誤ってロックされることもあるため、日常的な対策が必要です。
iPhoneのパスコードロックの仕組み
iPhoneでは、パスコードを連続して誤入力すると、一定時間使用できなくなる「パスコードロック」が作動します。間違えた回数が増えるほど、ロックされる時間が延びていきます。
誤入力回数 | ロック時間 |
---|---|
6回 | 1分間の使用不可 |
7回 | 5分間の使用不可 |
8回 | 15分間の使用不可 |
9回 | 1時間の使用不可 |
10回 | デバイスが無効に(復元が必要) |
※参考情報ですので、仕様の変更や端末の状態により挙動が異なる場合があります。
子どもがスマートフォンを操作中にパスコードを繰り返し誤入力し、ロックがかかってしまうリスクが指摘されています。
Android端末でのロック機能
Android端末でも、PINコードやパターンロックを何度も間違えると一時的にロックされる機能があります。メーカーやOSバージョンにより仕様は異なりますが、一定回数以上の誤入力で初期化が必要になる機種もあります。
万が一のロックに備えるための対策
園児のいたずらによる誤入力を防ぐには、スマートフォンの管理方法や設定を見直すことが重要です。以下のような工夫で、日常的にリスクを減らすことができます。
・スマートフォンの保管場所に注意する
園児の手が届く場所にスマートフォンを置かないことが第一歩です。保管場所を定めたり、鍵付きの引き出しを利用したりするなど、日常的な工夫が有効です。
・Face ID / 指紋認証を設定する
iPhoneやAndroidの多くの機種では、生体認証が利用できます。これを有効にしておけば、園児が触っても解除されにくくなります。
・「ガイド付きアクセス」(iPhone)の活用する
子どもにスマホで動画を見せるときなど、特定のアプリだけを使えるように制限する機能です。「設定>アクセシビリティ>ガイド付きアクセス」から設定可能です。
・バックアップの習慣を身につける
ロック解除のために初期化が必要になるケースに備えて、日頃からバックアップを取っておくことが重要です。iCloudやGoogleドライブなどで、日頃からバックアップを取っておきましょう。
・園内でのスマホ使用ルールを整備する
保育の合間にスマートフォンを使う場面は増えています。園全体で「使う場面」「置く場所」などのルールを決め、リスクを共有することが大切です。
ロックされてしまった場合の対応
万が一ロックされてしまった場合でも、慌てずに対処すれば、元の状態に戻すことは可能です。iPhoneとAndroidでは対応方法が異なるため、それぞれの流れを確認しておきましょう。
iPhoneの場合
短時間のロックであれば、時間経過を待つことで再び使用できるようになります。しかし、10回以上の誤入力により「iPhoneは使用できません」と表示された場合は、復元作業が必要になります。復元には、iTunesやMacOSを使う方法と、「iPhoneを探す」機能を利用してiCloud上から初期化・復元する方法があります。いずれの場合も、事前のバックアップが復旧の鍵になります。
Androidの場合
Androidは機種やメーカーによって異なりますが、Googleアカウントを使ってロック解除ができる場合があります。解除できない場合は、端末を初期化する必要があります。こちらもバックアップを取っていないと、データは元に戻せません。
スマートフォンロックに備えよう
園児の誤操作によるスマートフォンのロックは、誰にでも起こり得るトラブルです。日常的な置き方の工夫や設定の見直し、バックアップの習慣など、すぐに始められる対策を取り入れて、安心してスマートフォンを活用できる環境を整えていきましょう。