2020年はセキュリティ脅威の転換期 従来の詐欺手口にAI悪用

2020年セキュリティ脅威予測
 セキュリティ製品を開発・販売するトレンドマイクロは、2020年以降のサイバーセキュリティは一層多面化すると予測。新たな動向を分析したレポートを公開しました。

 トレンドマイクロは2019年12月、2020年の国内外における脅威動向を予測した「2020年のセキュリティ脅威予測」を公開しました。これによると、働き方改革に伴うテレワークの推進や業務のクラウド化、アウトソーシングの促進により、ネットワークを活用した情報管理が不可欠となり、こうした業務プロセス(サプライチェーン)が侵害されることで、それを起点に標的組織に侵入する攻撃が増えると予測されています。

 さらに、従来の詐欺手口にAIなどの新技術が使われるなど、直面する脅威はさらに複雑化しているとのこと。その一例が「ディープフェイク」。ある企業ではAIを使って経営幹部の音声を模倣され、約2,600万円を詐取された被害事例があるそうです。こうした手口が従来のビジネスメール詐欺などにも応用されると語られており、その攻撃対象は園も例外ではありません。サイバーセキュリティは、より一層多面的な対策が必要です。変化に対応しうる多層防御のあり方を見直しましょう。

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執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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