3月、(株)JPホールディングスは、傘下の(株)日本保育サービスが運営する全国七十六の保育園にタブレットやスマートフォン計380台を導入しました。同時に、ソフトバンクグループである(株)hugmoが提供する保育クラウドサービス「hugmo」の導入も開始しました。スマホの連絡機能「hugnote」で活動報告やお知らせを写真付きでわかりやすく迅速に、かつ安全に保護者と共有。事務に費やしていた時間を保育に転換し、保護者ともより良い関係を築くことが狙いです。
折しも(株)hugmoの湯浅数重社長と、キセキプロジェクトを主宰するフォトグラファーの石田直之氏は、「HUGPHOTOプロジェクト」を立ち上げたところでした。これは保育士が自らの働く姿の美しさに気づき、自己肯定感を高められるように、保育士を主役にした写真を撮影するプロジェクトです。
4月10日、アスク系保育園では保育士の撮影会が開かれました。カメラを向けられ恥ずかしそうにしていた保育士たち。しかし、石田氏にその場で写真を見せてもらうと、「かわいいね」「この笑顔いい!」と歓声を上げました。保育士たちの表情に愛と誇りが光ります。写真の力が発揮された瞬間でした。
保育現場の良い情報を広める
働き方改革は社会共通のテーマになりました。しかし、子ども中心の生活を送る保育士は、特に時間の自由が利かず、自分を見つめたり仕事を振り返ったりする時間が取りにくいようです。
そこで、JPホールディングスではハードやシステムの導入をはじめ、保育士自身が気づき、学び、成長する機会づくりに積極的です。昨秋より保育士の声に基づき職場環境の改善を実現するプロジェクトも発足。組織全体で現場に即した改革を始めています。気配り目配り心配りに余念がない上條園長。「メディアが伝える保育現場はネガティブが多い。私たちが良い情報を発信していかないと、それに飲まれてしまう。日々当たり前にやっていることを当たり前と思わずに、積極的に保護者や地域の皆さんに発信して改革を進めたい」と語ります。JPホールディングスは「働きやすい環境づくり」と「情報発信」には共通する大事な視点があると気付き、すでに実践をしているようです。