新しいiPad
「新しいiPad」が発売されて2カ月あまり。重くなったとはいえ50グラム程度。見た目も手に取った感覚も「iPad2」とほぼ同じです。
しかし、その魅力は電源を入れて初めてわかります。新しいiPadの最大の特徴は、「Retina(レチナ)」ディスプレイによる高解像度化。画素数は一気に4倍になりました。「Retina」とは英語で「網膜」のこと。表示画面を構成するピクセル(ドット)が肉眼では判別できないほどになめらかです。写真や動画はもちろん、メールやWebサイトの閲覧をするときの画面でも、その鮮明さに利用者から驚きの声が上がっています。
表示がきれいになったことで、新聞や電子書籍も劇的に読みやすくなりました。日本語フォントの表示が印刷物と同等レベルになったことから、画面で活字を追うことへの抵抗感も少なくなり、目も疲れにくいようです。
あわせて、内蔵のカメラの性能が飛躍的に向上しました。背面のiSight(アイサイト)カメラは500万画素に解像度が上がっており、レンズ部分の光学系はF2.4の開口部と5枚のレンズの構成になりました。800万画素の「iPhone 4S」には劣りますが、光学系のスペックは同等レベルです。
動画も1080pフルHD撮影が可能なので、専用のデジタルビデオカメラで撮影する品質と比べても遜色ないレベルになりました。純正のカバーを折りたためばグリップがわりになり、利用者によれば撮影も問題なくできるということです。