今回の『印刷物活用セミナー』は、ワードでの園だより制作、プリンターの活用講座、園児管理ソフトを用いた要録作成の3部構成でした。まず、園だより制作では、ページ設定から文字・イラスト・写真・表の挿入、図形での飾り枠作り、印刷という一連の流れを体験してもらいました。「直線を引くにはシフトキーを押したままドラッグ」「文字を自由に配置するにはテキストボックス」「箇条書きや段組み設定はボタンひとつでOK」など、先生たちが日頃「自己流」で操作しながら疑問に思っていたことが、いくつか解決したようです。
続く『教えてオルフィス先生!なるほどプリント講座』では、理想科学工業の藤原氏が、実機を操作しながらわかりやすく解説。効率よく、コストを抑えて印刷物を作るための具体的な操作手順のほか、コピー機、プリンター、印刷機というプリントマシンごとの特徴をまとめて教えてくれました。また、賞状やシール・封筒といった厚手の紙は、プリント時にカールがしにくいインクジェット系のプリンターがお勧めであることなどを説明してくれました。
最後は園児管理ソフトでの要録作成。手書きからパソコンに移行すると作業時間は5分の1になると言われていますが、現状は手書き派が多数。今回の体験で具体的にイメージができたという先生が多かったようです。
参加者は「園で使える内容だけを教えてもらえてよかった」「PC活用は時短とコスト削減になる」等と話していました。
プリンター活用が決め手
↑オルフィスのどこが良いと感じたか?
さらに「便利なものがあれば活用し、無駄な時間を減らしたい」「ハード情報は比較的届くが、活用に役立つソフト面の情報が不足。サポートも必要」「園全体のお知らせはパソコンで、クラスだよりは手書きにするなど独自の方針を定めたい」など、参加者からはIT活用に関する積極的な声が聞かれました。
藤原氏は、「プリンターの性能はどんどん向上しています。面付け・冊子編集、ホッチキス留めなどもプリントマシンに任せられ、その設定も簡単になりました。こうした作業に費やす時間を少しでも減らして、その分を原稿作成や保護者・子どもたちとのコミュニケーションに充ててもらえたら」と語っていました。
「カラーはきれいだけど印刷に時間が掛かるのでは?」そんな心配をしていた先生たちも、1分間に150枚(※)の高速プリントを目の当たりにして、その印刷スピードに驚いていました。
印刷物の制作は、業務において高い割合を占めます。その中心を担う存在がプリンター。ソフトの使い方を学ぶのと同時に、その性能や操作方法も学ぶことで業務の効率化や印刷物の質向上にもつながるようです。
※オルフィスX9050の場合。A4片面横送り、標準設定連続プリント時。排紙先・排紙機能によりプリント速度は異なります。