作り手の想いを使い手に伝える てづくり品専門サイト

てづくり品専門サイト「cotte(コッテ)」

 世田谷観音や代々木八幡宮など東京都内の寺や神社の境内で、作家みずからがてづくり品を販売する市場「青空個展」が人気です。その活動から生まれた、てづくり品専門の展示スペース&ショッピングモール『cotte(コッテ)』が今年4月にオープンしました。

 コッテでは、作品の展示・販売・購入・交流ができます。気に入った作品には「いいね」ボタンをクリックしたり、作家とコメントをやりとりしたりできます。和小物、革小物、陶器、アクセサリー、洋服や雑貨など、1,000点以上の作品が並んでいます。てづくり市をぶらぶらと見てまわりながら、店主との会話を楽しむ感覚を味わえるように設計されているのが特徴です。リアルなふれあいに勝るものはありませんが、天候に左右されず、地域を越えて関わり合えるのが魅力です。

 消費者は、大量生産されたものを大量消費するスタイルから、作り手の想いを受け継ぎ、お気に入りを長く愛用するスタイルへと移行しつつあります。この文化はインターネットを通じて、ますます広がっていきそうです。

 作品の閲覧は自由ですが、購入や出品には無料会員登録をします。また、主に出品が目的の場合は、無制限に展示・販売ができる「プレミアム会員登録(月額315円)」があります。

 こうしたサイトは、ハンドメイド好きな先生たちが楽しむだけではありません。バザーの出品物検討、作品を魅力的に見せる写真の撮り方やネットコミュニケーションのしくみ検証など、視点を変えることで様々な発見ができそうです。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

注目の話題