園の日常をデジカメで動画撮影 ユーチューブ活用して公開

ホームページに掲載中の体操クラブの動画。子どもたちの様子がよくわかる
学校法人麻機幼稚園(静岡市、景山洋子園長)は、緑豊かなロケーションにゆったりと構える幼稚園。伸び伸びと遊ぶ子どもたちや、園の特色でもある体操教室の様子を撮影し、その動画をホームページに公開して上手な情報発信を行っています。

 最近のデジタルカメラは、コンパクトサイズでも動画撮影ができる機種が多数あります。麻機幼稚園ではこれを利用して、保育活動を動画でも撮影しています。そして、その動画データを園のホームページに公開するため「YouTube(ユーチューブ)」を活用しています。

 ユーチューブとは、世界で最も利用者の多い動画共有サービス。動画の閲覧ができ、無料会員登録をすれば、アップロード(公開)もできます。園のホームページに公開したい動画を、いったんユーチューブにアップロードすると、「埋め込みコード」が取得できます。これを「コピー」して園のホームページの掲載したい場所に「貼り付け」をすると、見た目もよく、クリックひとつで動画が再生できる状態になります。動画制作は特別な環境や知識が必要だと思われがちですが、無料サービスとデホームページに掲載中の体操クラブの動画。子どもたちの様子がよくわかるジタルカメラを使うだけで、気軽に扱えるようになりました。

 保護者向けには、園だよりをクラス・学年・全園児と3種類発行しています。全園児のおたよりはパソコンで作成してカラーで、その他は手書き原稿をカラー用紙にモノクロで印刷しています。情報担当の藤原慶太先生は「おたよりは、行事連絡やお知らせがメイン。ホームページでは、行事の雰囲気や子どもの様子を写真や動画で臨場感たっぷりに伝えたい。躍動感や子どもの様々な表情が保護者に喜んでもらえる」といいます。特に力を入れている体操教室の活動も、動画がいきいきと伝えてくれます。

園の日常をデジカメで動画撮影 ユーチューブ活用して公開(サブ)
↑体操・情報担当の藤原慶太先生

保育の隙間時間に更新

 ホームページには、保護者や地域の人々が集まります。また、静岡に転勤することが決まった県外在住者や、海外から静岡に短期間滞在するときの一時的な受け入れ先を探す保護者も訪れます。「当園の理念や活動を理解してくれる人が増えれば嬉しい」と語る景山園長は、情報発信の活動に積極的な考えです。

 当初、藤原先生は応接室に置かれたパソコンでホームページの更新作業をしていました。しかし、それでは不便だろうと感じた景山園長は、藤原先生の席に新しいパソコンを購入することにしました。「先生方が働きやすい環境を整備するのが園長の仕事」。実作業を任せながら、園全体に目を配る景山園長。環境が整い、作業の効率も上がった藤原先生は、「ホームページを任されている責任は重いが、おたよりのように期限やチェックを気にせず、自分の空いた時に短時間で作業ができていい」とホームページの良さを語ります。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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