もったいない! から生まれたさつま芋スイーツときぼうカフェ・静岡

原宿にあるカフェのようなイメージの店内
 静岡県で小規模認可保育園を6園展開する㈱きぼう。藤枝郡(ふじえだこおり)園の2階にきぼうカフェを開設し、独自の食育とSDGsを展開中です。

 保育所きぼうは、食育に重点を置いています。給食の残飯を堆肥化した畑でさつま芋を育て、毎秋の収穫時には子どもたちとパーティーをしますが、みんなで分けてもさつま芋が余ってしまうことが課題でした。

 調理師の発案でプリンにしたところ、とてもおいしく、無添加の安心おやつに変身させるという良策が見つかりました。「地域の皆さんにもぜひ!」。そんな想いで2022年に園の2階にカフェを開店しました。さつま芋スイーツのほか、カレーやハンバーグなどのランチメニューも提供。ご近所さんや癒しのひとときを求めるランチ民も来店されます。カフェは保護者面談や職員の休憩にも役立っています。

看板メニューの芋プリン

 同社代表取締役 村本公美さんは、「認知度を高め、食育とSDGsを継続したい」と語ります。フルート奏者でもあり、保育に音楽を活かしてきた村本さん。カフェで演奏会も開催するそうです。食と音楽による小さな保育所の試みは、持続可能なまちづくりの希望と言えます。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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