おもちゃの修理で使用する道具類
日本おもちゃ病院協会は、おもちゃの修理を原則無料で行う組織。「おもちゃドクター」と呼ばれるおもちゃ修理の専門家が、全国500カ所以上ある拠点で活動しています。
おもちゃはもともと分解する構造になっていないため、修理も難しいもの。そのため、おもちゃの構造を理解するためによく観察することから、おもちゃの修理が始まります。「壊れた部分は再び壊れることがないようにすることが大事。そのためにもよく観察し、ときには丸1日観察したことも。必要であれば部品も道具も一からつくる」と語るのは、同協会会長の三浦氏。元エンジニアの経験と、力学的な専門的知識の豊富さ、さらに技術者としての志が言葉からにじみ出ていました。これまで持ち込まれたおもちゃの9割以上が修理され、その実績からリピーターが多いとか。
「おもちゃドクターの活動は、私にとってまさに趣味。好きなことをして人から感謝される、こんなに嬉しいことはない。お客さんとは信頼関係で成り立っているため、最後まで諦めずに修理することに使命を感じている」と三浦氏は語ります。おもちゃが壊れたときは身近なおもちゃドクターへ。全国のおもちゃ病院は公式サイトで検索できます。
日本おもちゃ病院協会