子育ち・子育て支援の質向上のための仕組みづくりに取り組む保育パワーアップ研究会(全国夜間保育連盟ワーキング委員会)では、このほどメンバーが一斉にタブレット型コンピュータ「iPad(アイパッド)」の利用を開始しました。1月29日に東京で開催された同研究会では、全国各地から保育士がiPadを持参し、基本的な使い方研修を行いました。
iPadは起動が早く、指でのタッチ操作が感覚的で親しみやすいと評判です。持ち運べるサイズなので場所を選ばずに利用できるのも便利。約2時間の研修で、メンバーはiPadの可能性を話し合いながら、楽しく操作方法を学びました。
今回iPadを導入したのは、現在開発中である「インターネットを活用した園児総合支援システム」を利用するためです。研究会では、筑波大学大学院の安梅勅江教授の研究室と連携し、過去12年間にわたるコホート研究(特定の人々を長期間調査し、その要因との関係を分析する)により、子どもの健やかな成長に影響する要因と支援のあり方を科学的に分析してきました。その成果物である「発達評価」や「育児環境評価」などのツールが、セキュリティを考慮したインターネット版のシステムとなり、iPadで利用できるようになります。新システムが保育の質向上につながると期待が集まっています。