米国発のWebサービス「Twitter(ツイッター)」は、2008年に日本語版が登場して以来、著名人や政治家、大手企業が積極的に活用し始め話題となっています。2009年4月の日本人利用者数は、約52万人。利用者は増加中です。
「Twitter」とは、英語で「さえずる、おしゃべりする」という意味。無料会員登録をして与えられるマイページに「今、何をしているか?」を百四十文字以内で書き記していくシンプルで気軽なサービスです。書き記した「つぶやき」は会員同士で閲覧しあうことが可能。関心の持てる誰かのつぶやきは随時チェックできるように「フォロー」という機能があり、フォロー相手を増やしていくことで、他者の行動や思考をリアルタイムで受け取ることができます。あなたが誰かに「フォロー」されることもあります。「もう寝ます」「おやすみなさい」、「番組が始まります」「私も観ます」などと誰かの反応が得られると嬉しいもので、こうした何気ない挨拶や会話をきっかけに、新たな人間関係を
ゆるやかに作れる楽しみが、利用者の期待以上の価値を生み出しているようです。
さらに、事件・事故、政治・経済、教育・福祉、スポーツ・芸能、IT関連など幅広いジャンルに及ぶ話題がリアルタイムで世界規模に展開されています。著名人のつぶやきを聞いたり、気軽にメッセージを伝えたりすることもできることから、ここでのつぶやきの連鎖がひとつのメディアとしても認識され始めました。
日本で生まれた同様のサービスのひとつ「Timelog(タイムログ)」では、共通のテーマでつぶやくスペース「ユーザグループ」が人気。また、写真を投稿したい場合は、特定のメールアドレスに写真を添付し本文につぶやきを添えて送信するだけなので、育児や家事を工夫しながら楽しむ日常、季節の空や花など身近なものを愛でる写真などが多数集まっています。このほ「Timelog」には、投稿されたつぶやきや写真を褒める「評価」機能があり、ユーザ間のコミュニケーションが「善」の方向に保たれています。
これらは、単なる情報源やコミュニケーションツールではなく、私たちの思考や行動に影響を与え、新たな価値観や文化を形成していくものと言えそうです。