「プログラミング教育の最初の一歩 ~未就学児からの楽しい学びの作り方~」 シンポジウム開催 教育者・保護者・開発者が一同に会し、21世紀型スキルを総合的に育てる プログラミング教育の可能性を提案

次世代幼児教育研究プロジェクトは、11月7日(火)、東京大学にて幼・保・小学校の教員、保護者を対象とした シンポジウム「プログラミング教育の最初の一歩」を開催し、出席者とともに、これからを生きる子どもたちにとって理想の学びとプログラミング教育のあり方を考えました。

左から:NPO法人CANVAS石戸奈々子理事長、しぜんの国保育園 齋藤紘良園長、小金井市立前原小学校 松田孝校長、「Viscuit(ビスケット)」の開発者である原田康徳氏、「Ozobot(オゾボット)」日本販売パートナー・キャスタリア株式会社の山脇智志氏、株式会社 ブラウンシュガーファースト 荻野みどり代表取締役、フォーセンス・パートナーズ株式会社 雨宮雄一代表取締役、キャンドルウィック株式会社 シルベスタ典子代表取締役

当日は、まず初めに、プログラミング教育に革新をもたらした英国「キュベット」の開発者でプリモトイズ代表のフィリッポ・ヤコブが講演、これからを生きる子どもたちには、いままでとはまったく違う21世紀のスキルとして、「プログラミング」「データ収集・分析」「異文化間コミュニケーション」「AI/人工知能」に対応できる力が必要であり、だからこそ、読み書きと同じ段階でプログラミングを学ぶ環境づくりが強く求められていること、特に幼い子どもたちにとっては、プログラミングはあくまで楽しい遊びの中で親しめる ものであるべきであると強く訴えました。キュベットは、国や言語を問わず、現在、 100カ国で使われ、100万人もの子どもたちに、プログラミングの体験機会を提供 しており、それによって、将来の社会を担う子どもたちが、問題解決のための論理的思考を育めていることの素晴らしさを語りました。

続くワークショップでは、プリモトイズ日本販売総代理店の橋爪薫によるキュベットの体験型デモンストレーションをはじめ、ユニークなビジュアルコーディング言語として知られる「Viscuit(ビスケット)」の開発者である原田康徳氏が、実際に 子どもたちが遊ぶ様子などを動画で紹介、また、紙とペンを使って遊べる「Ozobot(オゾボット)」も、日本販売 パートナーであるキャスタリア株式会社の山脇智志氏から現物のデモンストレーションを含めて紹介されました。はじめてプログラミングに触れる子どもたちにどう使ってもらうのが効果的か、教育現場の先生や、出席した保護者から、高い関心
が寄せられました。

STEAM
社会に変化をもたらす人材を育てるための重点分野として、Science, Technology, Engineering, Mathematics の理系領域にArt の要素を加えた教育の考え方。

シンポジウム後半に設けられたパネルディスカッションには、NPO 法人CANVAS 理事長の石戸奈々子氏のモデレートにより、創造性を重視した幼児教育を実践しているしぜんの国 保育園園長の齋藤紘良先生、プログラミング教育を通じてアクティブラーニングを実践している小金井市立前原小学校校長 松田孝先生、また企業経営をしながら子育てをしている母親、父親の代表、本プロジェクトの発起人であるキャンドルウィック株式会社 代表取締役のシルベスタ典子らが登壇。プログラミングはコンピューターの世界に限定されたものではなく、常に変化を求められる時代を生きる子どもたちには、自ら 学び、自ら創り出していく力が必要であることや、自分で考える力や人に伝える力、うまくいかなったときに何度でも繰り返してチャレンジする気持ちを育くむなど、未来を生き抜く力を身につける学びにつながるものとしてのプログラミング教育の可能性について、熱く議論がされました。


左)パネルディスカッションの様子 中)教育関係者、保護者を中心とした来場者 右)登壇者によるフォトセッション

参加者からは、「遊んでいるうちにいつの間にか何かを学ぶ環境を作り出すことが大切という話が心に残った」、「製品について、また現場での取り入れ方について具体的な話が聞けて参考になった」などの意見が聞かれました。

次世代幼児教育研究プロジェクトは、今後も「論理的思考」「創造性」「コミュニケーション」「問題解決力」の4つの要素を主軸に、主に未就学児から小学校低学年の子どもたちを対象とした、理想の学びを提案して参ります。今後の活動についてはFacebook で随時更新しています。

次世代幼児教育研究プロジェクト公式Facebook ページ

■当日紹介された幼児からのプログラミングツール

プリモトイズ キュベット


3歳から小学校低学年位を対象としたイギリスの教育機関でも使われているプログラミング脳を育てる玩具です。モンテッソーリ教育に基づいた設計。デジタル画面を使わず木製のかわいいロボットで家族・友達と楽しく遊びながら論理的思考、コミュニケーション能力を育みます。

プリモトイズ キュベット

Viscuit(ビスケット)


ビスケットはとても簡単なプログラミング言語です。メガネという仕組みたった一つだけで単純なプログラムからとても複雑なプログラムまで作ることができます。

ビスケットを使うとアニメーション・ゲーム・絵本などを簡単に作ることができます。

Viscuit(ビスケット)

Ozobot(オゾボット)


Ozobot は紙やスマートフォン、タブレット上に描かれた線に沿って動く小さなロボットです。

Ozobot を使った学習に専門知識は不要です。学校でも家庭でも、子どもたちは紙とペンを使って楽しみながらプログラミング的思考を身につけることができます。

Ozobot(オゾボット)

次世代幼児教育研究プロジェクト(Early Education For Tomorrow: E4T)

本プロジェクトは、子どもたちの自主性をサポートし、試行錯誤する楽しさを伝え、自ら何かを創り出す力を実感できる学びのあり方を研究するため、NPO 法人CANVAS と、幼児向け製品の広報などを手がけるPR 会社キャンドルウィック株式会社によって、2017 年に設立されました。”先の予測が難しい未来”を生きる子どもたちが想像力を働かせ、論理的に考える体験を重ね、生きる力を身につけられるよう、「論理的思考」「創造性」「コミュニケーション」「問題解決力」の4つの要素を主軸に、主に未就学児から小学校低学年の子どもたちを対象とした、理想の学びを提案しています。

E4T Facebook ページ

本シンポジウムに関するお問い合わせ先

次世代幼児教育研究プロジェクト事務局
TEL:03-6261-6003
Mail:sympo@e4t.jp

掲載に関するお問い合わせ先

キャンドルウィック株式会社
TEL:03-6261-6050 FAX:03-6261-6051
Mail:press@candlewick.co.jp

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