ますます進むスマホ利用の低年齢化1歳児の26.7%、2歳児の半数にスマホ習慣

 母親目線で教育・保育現場でのネット利用安全教育を実施している NPO 法人 e-Lunch(以下、イーランチ)は、1歳から6歳の幼児の保護者929人を対象に「幼児のスマートフォン・タブレット利用調査」(期間:2015年9月16日~2016年6月30日)を実施し、2014年の調査結果との比較を10月6日に発表しました。(*1)

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 これによると、2014年の調査では、ケータイ・スマートフォン(以下スマホ)・タブレットをほぼ毎日利用している1歳児は0%だったのに対し、今回の調査では、6.7%という結果でした。週に2~4日程度利用しているという回答も1.8%増加しました。(図1)

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 次に、「ほぼ毎日利用している」「週に2~4日程度」を合わせた数値を「習慣化している」と捉えると、2014年の調査では2歳児から6歳児は平均44.2%だったのに対し、今回は51%と6.8%増加していました。このことから、1年半の間にもスマホ利用の低年齢化はますます進んでいると言えそうです。(図2)

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 そして、保護者のスマホ・タブレット利用時間が増えると、子どものスマホを利用する時間も増える傾向は前回と同様でした。やはり、保護者の利用習慣は子どもの利用習慣に直接的に影響しており、子どもの前での親の使い方には配慮が必要と言えそうです。(図3)

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 さらに、子どもが利用するスマホにウイルス対策やフィルタリングなどの安全対策を施していないという回答が406人おり、半数近くの43.7%にのぼることがわかりました。スマホ利用の低年齢化が進む一方で、安全への配慮が行き届いていないことが心配されます。(図4)

 このような結果を受け、イーランチでは2014年より開始した全国の幼稚園・保育園の保護者対象セミナー(*2)を継続し、家庭でのルールづくりやセキュリティ対策の啓発活動により一層の力を入れて取り組んでいきます。

 また、2016年11月25日には、今回の調査結果をもとに未就学児とその家庭におけるスマホやタブレットの利用について、現状の分析と課題、対策について考える保育者向けのフォーラムに理事長の松田が登壇することになりました。他の園の様子を知りたい園長様はもちろん、日頃、教育・保育現場でのセミナーにはご参加できない皆様も含めて広く情報共有をし、社会問題化しているスマホやタブレットの利用について、ともに考える場になればと考えております。(*3)

*1:本調査は、イーランチが世界で展開するセキュリティソフトメーカー 株式会社カスペルスキー(以下、カスペルスキー)の協賛事業「スマホのある子育てを考えよう」のセミナー開催時に、参加した1歳~6歳の子どもを持つ保護者929人から回答を得たものです。

*2: スマホのある時代の子育てを考える保護者向けセミナー「スマホのある子育てを考えよう」

対 象 園の保護者(未就園児の保護者や地域の保護者も含みます)・保育関係者等
講座内容 乳幼児のスマホ利用の現状 / 子どもがスマホを使うときに親が気を付けるべきこと・安全対策 / 家庭でのルールづくりなど。講義とグループワークで楽しくわかりやすく進めます。
実施期間 2016 年 9 月 1 日~2017 年 5 月 31 日
費 用 無料(幼稚園・保育園にも受講者にも費用はかかりません)
募集園数 20 カ園
募集期間 2016 年 9 月 1 日~2017 年 5 月 31 日(応募多数の場合は、実施日や参加人数を考慮の上、選考させていただき、ご希望に添えない場合もございます。)
応募方法 公式サイト又はチラシの「FAX お申し込み書」にてご応募ください。
「スマホのある子育てを考えよう」公式サイト

*3: 「スマホ・タブレット時代に教育・保育環境はどう変わる?」
詳しくはこちら

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