「時代にも『気分』がある」。この法則を語感分析、脳の使い方や消費行動の嗜好性の違いから見出したのは(株)感性リサーチの黒川伊保子氏です。同社の手塚祐基氏によると、アナログとデジタルの気分は28年ずつ56年周期。今年はアナログの前半から後半へ移った年で、色数の多い商品や大人数のグループ歌手、長い名前のメニューが豊富なレストランから、シンプルでクールなものが好まれる時代に変わるそうです。確かに、行列ができる「俺のイタリアン」や少女漫画「俺物語」など、草食男子より俺が目立ってきました。人々の思考も社会貢献や正義が軸になり、日本一や世界一をめざす技術革新にも熱くなれるのだとか。
時代や人の心の変化を先読みする「感性マーケティング」は、活動のネーミングやおたよりの文言を考えるのに役立ちそうです。また、「男性脳」と「女性脳」の違い、世代別の男女が好む・嫌う語感は男性園長と女性職員の信頼関係づくりにも役立つかもしれません。興味がある方は手塚氏のブログ「感性トレンド研究日誌」や9月1日開講のWeb講座をぜひ。同社はコンサルティングも行っています。
ブログ「感性トレンド研究日誌」