手足に絵の具をつけてあそぶ「ボディペイント」の時間は、体中が絵の具まみれになってもOK。たっぷりの絵の具を混ぜ合わせては好きな色をつくったり、それを自分や友だちの体に塗ったりして子どもたちは大はしゃぎします。
そんな楽しいあそびを安全に実施し、準備や片付けの手間も減らしてくれそうなのが「ハガレックス」です。ハガレックスは天然ゴムラテックスを原料とした絵の具で、普通の絵の具と同様に混ぜ合わせて色をつくることもできますが水で薄めずそのまま使います。
特徴は、顔や手足に塗っても、乾くとゴムのシールのようになること。洗い落とす必要がなく、そのままペリッという感覚ではがすことができるのです。皮膚科医が開発段階からアドバイスをしているため、有害な成分は含まれていません。もちろん、敏感肌の人やゴムアレルギーの人などは使用できない場合もあるかもしれませんが、万一使用中に異常が発生しても、すぐにはがせるので安心です。
ガラスなどのつるつるした素材に描いてもはがすことができるので、部屋の装飾にも役立ちそうです。逆に、布のような水を吸い込む素材に描くと、はがれにくい性質を持っています。そこで、バッグやTシャツ、上靴などに絵や名前を描いたりするときにも使えます。
ハガレックスは、これまでにも様々なイベントで多くの人々に楽しまれてきました。最近では、中田英寿さんが世界に発したメッセージをきっかけに始まった「TAKEACTION!2008+1(プラスワン)の取り組みのひとつ、『+1 FOOTBALL MATCH 』(2008年6月7日、横浜、日産スタジアム)にて、サポーターが利用。800名を超える人々がインターネットのコミュニティでフェイスペイントを披露したり、自分にできることを宣言したりしてイベントを盛り上げました。
原料である天然ゴムは、使用後に生分解(化学物質が微生物によって有機物から無機物へ分解されること)されるので、人にやさしいだけでなく、地球にもやさしい素材だと言えます。