
この記事のポイント
- 写真付き日誌の共有で非常勤も含めた職員連携が深まる
- 未来の日案で欠勤時も保育の意図を共有しスムーズに対応
- ヒヤリハットや行事記録を蓄積し園全体の経験を次に活かす
先生同士の連携がよりスムーズに
「正直、紙の日誌は一回書いたら終わり。後で見返すことは、ほとんどなかった」。そう語るのは、堀之内幼稚園の先生です。園向け情報共有ツール「nanoty(ナノティ)」の導入により、日誌の記録が「書くもの」から「活かすもの」へと変わりました。
日誌には写真を添付することで、子どもの様子が直観的に伝わり、文字だけでは伝えにくかった内容も具体化。園長だけでなく、現場の先生も、担任以外のクラスの活動が見えるようになりました。また、終礼で話し合った内容などもnanotyに記録して、参加できない先生は後で確認が可能。非常勤の先生も日誌を書いて共有しています。「非常勤の先生がこういう気持ちで園児たちと関わっていたとわかり、職員間のコミュニケーションもスムーズになった」と、情報を通して互いの考えを理解しやすくなり、先生同士の連携が深まりました。
また、龍の子幼稚園では、事前に「未来の日案」を書いておき、保育後に振り返りを記録する運用をしています。これにより、先生の急なお休みにも対応が可能に。代わりの先生は活動の意図を確認できるため動きやすく、休んだ先生は後日、活動の様子を知ることができているようです。情報の透明性が高まり、共通理解が園内に広がっています。


園と個人の経験を全体に活かす
ヒヤリハットや行事、さらには監査の記録もnanotyに蓄積されています。「ヒヤリハットがあった状況や、今後気を付けるべきことを書いて共有すると、それについて気がついたことを先生たちがコメントし合える。過去の行事の反省なども検索ですぐ見つかり、トラブルをどのように解決したかを思い出すことができる」と、龍の子幼稚園の事務職員は話します。監査に関する資料ややりとりも写真付きで記録しておくことで、次年度以降も準備がしやすくなったとのこと。過去の経験をすぐに呼び出せることで、行事運営の精度と効率が向上。経験の継承に役立っています。
nanotyは、効率化の側面だけでなく、先生の想いや学びを共有し、チーム全体でよりよい教育・保育を支える基盤として、大きな役割を果たしています。

