
なぜLINE公式アカウントを開設したの?
「園づくり・人づくり」をテーマに、園運営に役立つ情報や他園の取り組み事例など、
ICT活用を軸に多くのコンテンツをお届けしている「パステルIT新聞」。
今もなお、読者の先生方に親しみを持って読んでいただけているのは、
配布・回覧・掲示のしやすいといった「紙」ならではの良さ、
パッと広げて、情報を一覧できる「新聞」ならではの良さだと感じています。
そのかたちは今後も続けていきますが、
WebサイトやSNSでの情報収集は、今や当たり前の時代。
2021年末に実施した読者アンケートでも、
ペーパーレスに取り組んでいるから、Web版を見たい。 けれど、紙の方が届いたときに回覧しやすく、情報収集しやすい |
など、デジタルへの移行に先生方の関心が高まる一方で、最新情報に気付けるようなしくみが必要であることがわかりました。
- いかにデジタルでの接点をつくるか
- 紙面とデジタルの両面でできることは何か
この2つは編集部にとっても大事なテーマになりました。
今回のLINE活用のきっかけとなったのは、学園経営コンサルタントの石田さんの存在。
未就園児保護者や求職者に向けて、LINEを通して情報を発信している園の事例をお聞きし、園においてもSNS活用やデジタルでの接点づくりが進んでいると感じました。
さらに、先生方が日常的に使っているLINEであれば、最新の情報をいちはやくお届けでき、新聞そのものも身近に活用いただけるのではないかと思い、LINEでの情報発信をスタートしたのです。
そもそもLINE公式アカウントではどのようなことができるの?
LINE公式アカウントは、企業や店舗、事業者向けのLINEアカウント。
自分たちの商品やサービスの最新情報、イベント告知など、友だち登録者にさまざまな情報を提供するのに、活用されています。
- 初期費用なしで、月1,000通までであれば無料で利用できる
- メッセージ配信やチャット、リサーチなど便利な機能を無料で使える
- 利用者も多く、自動通知が届くLINEだからこそ、開封率が高い
こうした魅力から、少子化を見据え、未就園児保護者との接点や求職者向けに、LINEで園の様子やイベントのお知らせなどを行う園も増えています。
今回、パステルIT新聞が活用している機能は?
そうした中、パステルIT新聞が主に活用している機能は次の4つです。
1.リッチメニュー

リッチメニューは、トーク画面下に表示されるタイル状のメニューのことです。
最大6個まで、画像やURLを自由に設定できます。
パステルIT新聞では、新聞サイトのコーナー別バックナンバーのURLをそれぞれ設定。
- 今月の園の実践
- 保育に役立つセミナー情報
- もしもしIT相談室
- 4コマ漫画「がんばれ!!わかば先生」
リッチメニューは、メッセージのように流れてしまうこともなく、目に留まりやすいため、クリック率も高め。LINEを起点に、サイトのアクセス数や回遊率の向上も期待できます。
2.カードタイプメッセージ
カードタイプメッセージとは、さまざまなコンテンツを1つにまとめて送信できるメッセージです。
商品名、紹介文、金額、画像をまとめるタイプや、アクセス方法や建物の写真をまとめるタイプなど、さまざまなカードタイプがあります。
プロダクトタイプ | 商品やサービスプランを宣伝できる |
ロケーションタイプ | 店舗やアクセス方法を紹介できる |
パーソンタイプ | スタッフなどの人物を紹介できる |
イメージタイプ | 写真をメインに紹介できる |
通常の吹き出しのメッセージのあとに、最大9つのカードを並べて配信でき、メッセージも「1通分」とカウントされます。
- イメージタイプで情報の多様性を伝える!
パステルIT新聞では、毎月最新号のお知らせにイメージタイプを活用しています。
カードを横にスライドするだけで、その号の雰囲気や情報を得られることが魅力です。
- プロダクトタイプでアンケート収集!
読者の先生方のことを知る機会として、1問アンケートを実施しています。
「もしも、読者参加型の公開取材があったら参加したい?」など編集部が気になる質問を送信。紙面づくりに役立てています。
3.LINE Messaging APIを活用したアンケート
パステルIT新聞のLINE公式アカウントを友だち登録すると、あいさつメッセージのあとにアンケートが届きます(※)。
「これまで園経営者向けに発行してきたパステルIT新聞のLINEは、どういった方に登録いただけるのか?」 |
選べるのは、「理事長・園長・副園長」「一般保育者」「事務職員」「その他(園関係者)」「学生」「保護者」「企業」など。
ワンタップで回答できるうえ、回答した情報は蓄積され、属性ごとにメッセージを送信することもできるようになります。
※LINE Messaging APIを用いた開発の知識が必要です。
アカウント開設から1か月、反応は?
6月20日にLINE公式アカウントを開設し、これまでに約60名の方が友だち登録をしてくださいました。
いまは、月に3回の頻度でおしらせを配信しています。
- 今月の1問アンケート(毎月1日)
- パステルオンラインセミナーのお知らせ(毎月5日)
- 最新号発行のおしらせ(毎月20日)
管理画面(LINE Official Account Maneger)では、登録者の人数やリッチメニューやそれぞれのメッセージの開封数、クリックユーザー数を確認できます。
最新号のおしらせや1問アンケートは、どちらも40%以上の方にクリックいただけていて、うれしい反響です。
おわりに
今後は、プレゼントキャンペーン企画や1問アンケートの結果共有なども検討しています。
また、運用するなかで気づいたLINE活用のノウハウなどもご紹介していけたらと思いますので、ぜひ園でのLINE活用におけるヒントになりましたらうれしいです。
LINEは相手のリアクションが見えることもモチベーションになりますし、気軽に答えられるようなアンケートを組み合わせることで、より双方向のやりとりができることが魅力。
読者の先生方に、より「パステルIT新聞」を身近に感じていただけるツールになるように運用していきますので、これからも毎月の配信やLINE友だち登録者限定の情報など、ぜひ楽しみにお待ちください!