業界初!「 はいチーズ!システム」の試み
システム無償提供で園のICT化を支援

専門学校向け講義での同社アンケートでは、97.5%の学生が「ICT化している園で働きたい」と回答(2019年)
ICTで保育者の働き方改革を推進する千㈱は、インターネット写真販売サービス「はいチーズ!」を総合保育テックサービスとして刷新。登降園管理など、30以上の機能を備えた同システムの無償提供を開始しました。

 2021年9月、千㈱がブランドリニューアルした「はいチーズ!システム」は、登降園管理や指導案・要録作成、保護者連絡や勤怠管理など、30以上もの機能を備えた保育業務システムです。保育業務の効率化により、残業時間の削減や保育者の離職防止を目的とするものですが、その特徴は初期費用・月額利用料がともに無償であることです。

 今回の無償提供を実現する上で基盤となっているのが、全国8500以上の園で導入されている写真販売サービス「はいチーズ!フォト」。「はいチーズ!システム」無料プランの利用条件は「はいチーズ!フォト」と併用利用することですが、同社は保護者の写真購入代金によって事業を展開しているため、園は無料で利用可能です。

 「人手不足解消のためにシステムを導入したくても、初期費用やハード機器などの費用がかかる。自治体により補助金の実施状況に差がある中、園自らがICT化を促進できるような環境をつくりたかった。」

 そう語るのは、ICT事業部の畠山部長。同社調査によると、2020年度は都内の約6割の自治体が保育ICT補助金の事業を実施していなかったそう。業界初となるシステム無償化に踏み切ることには、これまでICT化を進められなかった園への支援と保育者不足・待機児童問題の解消に貢献したいという思いが込められています。

 導入園からは、「音声入力で帳票が作成でき便利」「連絡帳が使いやすく、保護者からも好評」という喜びの声も。連絡帳を紙で運用していた頃は2行程度しか家庭での様子を記入していなかった保護者が、毎日10行以上・絵文字付きで記入するようになるなど、デジタル化は保育者の働き方のみならず、保護者とのコミュニケーションにも変化をもたらしています。

 同システムは圧倒的なコストメリットに加え、園の声を重視した機能開発とサポート体制が強み。毎月2機能以上をリリース/アップデートする傍ら、電話サポートやICT化を進めるセミナーも充実しています。

12月のオンラインセミナー
12月10日(金)
12月17日(金) ※いずれも13時~14時
千㈱(東京都千代田区)

 保育業務ICTサービス「はいチーズ!システム」やインターネット写真販売サービス「はいチーズ!フォト」などの開発・提供を通し、保育業界の課題解決に取り組む。

千㈱公式サイト
執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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