ポケモンの世界がリアルになったゲームアプリ 世界的な人気の裏にある課題

位置情報をもとに再現

 「ポケモン」の略称で今や世界的にファンの多い「ポケットモンスター」の世界観がリアルな日常と一体化するスマートフォンアプリゲーム「Pokémon GO(ポケモン ゴー)」が登場しました。7月6日、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの3カ国で先行リリースされ、同月22日には日本でもリリースされました。

 同ゲームアプリは、スマートフォンの位置情報を取得し、自分がいる場所を中心として、モンスターを探し、集めることができます。開発会社は、もともとGoogle社から独立し、位置情報システムを活用したゲームを開発しているナイアンティック社。画面内には精巧な地図が再現され、ゲームの世界とリアルな世界とをより強く結びつけています。

 リリースされてから、瞬く間に人気になり、アプリのダウンロード数は1カ月で1億3千万。短期間でのダウンロード数としては世界初となりました。

 しかし、多大な人気を集める一方で、ゲームに夢中になってしまうがために「ながらスマホ」が急増し、社会問題にもなっています。昔夢見ていたポケモンの世界を、リアルな世界へと近づけたテクノロジーの発展。しかし、それにユーザーのモラルが追い付いていないのが現状です。すでに事件や事故も多数報道されており、Pokémon GOの社会現象を機に、大人たちのモラルの大切さが問われています。

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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